宮崎駿監督の最新の、そして最後の長編アニメ映画作品となる「風たちぬ」(英語名は
The Wind Rises)の来年2月のアメリカ公開のための予告編が、インターネット上で公開され、早くも話題に。・・・と言っても、セリフはなし。日本語のテーマソング(ユーミンさんの「ひこうき雲」)をバックに映画のシーンが流れる内容で、声が入ってるのは一箇所、主人公の奥さんの笑い声だけ。
この予告編には、主に作品のシンボルとなる飛行機と、舞台になってる昔の日本の風景のワイド・ショット(いわゆる引きの絵)、そして、主人公と奥さんの関係性を示すシーンがたっぷり、2分20秒。
シーンの合間には、「おそらく映画史上、アニメ映画の最高傑作」など映画評論家による映画評も。
よくできてます。なるほど、これなら、関東大震災や太平洋戦争の頃の日本の時代背景とか、「ゼロ戦」が持つ意味などを知らない外国人の方々にも作品の魅力が伝わりそう。素直に登場人物たちの生き方やそのドラマに感情移入できる気がします。
・・・というか、いろいろセリフや、文字による説明が入った4分以上もある
日本向けの予告編と比べると別の映画じゃないの?と思うほど。特に、作品のシンボルや、風景全体を見せる引きの絵の使い方で、桁違いに映像クオリティが高くなるというお手本みたいな仕上がりぶり。興味深いです。
以下、その予告編をご参考まで。
〔ご参考〕
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http://thewindrisesawards.com:公式サイト
この予告編の最後の終わり方もインパクト素晴らしいと思います。スタジオ・ジブリから・・・とか、宮崎駿作品・・・という感じのよく見る表現じゃなくて、”Where dreams have taken flight”「いくつもの夢(=他の傑作ジブリ映画のこと)が飛び立った場所(から)」、"The Farewell Masterpiece"「お別れの傑作」っていうですね、もうこの予告編を見終わった時点で、はい、再来年の長編アニメ部門のアカデミー賞は決まりね・・・って感じ。勉強になります。さすがです。
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