

またしても
『バイリンガル脳は認知症(Dementia)になりにくい』といった研究結果が、神経学専門ジャーナル
『Neurilogy』に発表され話題に・・・。2010年にも同様の研究結果を
カナダのエレン・ビアリストク(Ellen Bialystok)博士が発表してますが、今回は、インドのスバルナ・アラディ氏(Suvarna Alladi, DM)と、英国のトーマス・バク博士(Thomas H. Bak, MD)らによる印英共同研究によるもの。

何やら『5年は認知症を遅らせる』そうです。ひじょーに興味深いのは、教育レベルや収入に関係なく「2ヶ国語以上の言語能力」そのものが脳を刺激して認知症を遅らせる!!!と結論づけてる点!!!
しかも、その「2ヶ国語以上の言語能力」というのは、
別にペラペラじゃなくても良いっていうんですよー!!!
"just being able to express oneself was enough"(ただ自分の考えを表現できるだけで十分)ですって・・・。へぇー。ってことは、2ヶ国語目以降は片言だってぜんぜん良いんですね。外国語として英語を学ぶ日本人にとって嬉しいニュースです。
〔ご参考〕
・Being bilingual pushes back dementia by nearly 5 years: study[New York Daily News]
・Speaking a second language delays dementias, even in the illiterate, study finds[NBC News]
・Worried About Dementia? Learn a Second Language[livescience ]
・More Evidence Bilingualism Delays Dementia[Medscape Medical News]
・Bilingualism delays age at onset of dementia, independent of education and immigration status[Neurology, Nov. 6, 2013]
〔関連過去ログ〕
・
脳の健康にとても良い街、ニューヨーク[2010-10-15]
・
人間は加齢とともにますますクリエイティブになるんだよー[2011-01-04]
・
「70代の脳でも30代に若返る」とか「セロトニンが増えると目先の小さな報酬に飛びつかない」っていう新発見[2011-01-23]
これまでは、バイリンガルだと、教育レベルや収入が平均的な方々より高くなる傾向もありまして、それで生活環境が良いからボケにくいんじゃないの?という反論もあったようですけど、今回のインドでの調査結果は、教育レベルや収入は関係なく、単純に「2ヶ国語以上の言語能力」で脳の老化を遅らせられると結論づけている点が新しいです。あと、片言だってぜんぜんオッケーって断言してくれたのも、多くの日本人の方々にとっては、嬉しいニュースでしょう。
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」