海外でのユニークな日本文化人気の話題を1つ。ニューヨークの大型書店の児童書コーナーに「こけし人形」(
Kokeshi Dolls)というタイトルの本を発見。何コレ??? そう言えば、近年、
Cool JapanでKawaiiとかで、日本では
こけしブームだそうで
テレビ番組の特集まで。だから、その影響で登場した日本の本が英語版になってアメリカで販売されてるのかな?・・・とか思ったら、違うんです!!!
なんと、この「こけし人形」の著者は、パリ在住のフランス人イラストレーターの
Jessica Secheretさん。日本人じゃない!!! パリジェンヌも"こけし"に恋する時代なの???(笑)。
この「こけし人形」の本、後からジワジワとどうしても気になっちゃって、後日、同じ本屋さんに買いに行ってみると山積みだった本がどこにも、一冊も見当たりません。店員さんにお伺いしたら『もう飛ぶように売れちゃって、まだ残ってたらいいなぁ』とか説明受けながら、奥の方の棚へ・・・。なにこの人気ぶり???
そして入手したのは、本当に最後のラスト一冊でした。
うーむ、すごい。正直、日本の本屋さんでも「こけし人形」なんていう児童書が、そんなに飛ぶように売れる気しないんですけど、これも日本国内と海外での日本文化に対する温度差を示す事例の1つになるかも???
著者のJessicaさんは過去にたくさん児童書(絵本)も出してますので、彼女のファンが多いだけかもしれませんけど。
Jessicaさん、とっても可愛いイラストを描かれるんですよ。しかも、いろんな人種や民族のキャラクターがいっぱい。世界中から様々な人種や民族の集まっているニューヨークに、彼女のファンがたくさんいたとしても少しも不思議じゃありません。
それに、この「こけし人形」の本は、単なる絵本じゃなくて塗り絵になってまして、おまけにステッカー100枚付。さらに、この本の中に登場する9体の「こけし人形」には、Mioとか、Akikoとか、1つずつちゃんと名前がつけられてまして、それぞれのキャラクター説明とそのキャラクターを象徴する『漢字』一文字まで紹介されているんです。
たぶん、この日本語の『漢字』も、アニメやファッション等を通じて日本のポップカルチャーや日本語に興味を持っている女の子たちや、そのご両親にとっては魅力的に見えるのでしょう。『漢字』もアメリカでは、かなり人気がありまして、日本人の発想じゃ思いつかない
ユニークな『漢字』のタトゥーを入れているお洒落なお姉さんなど、わりと頻繁に見かけたりしますし。
・・・というわけで、このパリジェンヌが描いてニューヨークで人気の児童書「こけし人形」。こけし好きな方にはもちろん、日本文化のグローバル化ぶりにご興味のある方にもオススメです。
Kokeshi Dolls表紙"Mio"(みお)ちゃんの色はピンク、漢字は「愛」
以下のようなキャラクター説明がついてます
"Cherry blossoms, love.
A warm, welcoming spirit.
Color Mio pink."
"Natsumi"(なつみ)ちゃんはブルー、漢字は謙虚の「謙」!!!
漢字のチョイスが渋いのもポイント
"Takado"(たかどう)ちゃんはブラック、漢字は「恩」
女の子の名前に"Takado"は滅多につけないと思いますけど、
逆に、これがこの本の制作に
日本人が関わってない証拠になると思います
かわいいシール100個つき"Created in Japan, beautiful, collectible Kokeshi dolls
are beloved by girls all over the world."
裏表紙に「日本のこけしは世界中の女の子たちに愛されてる」
という「こけし」の紹介文も!!!
注:描いたのは完全なパリジェンヌです(笑)〔ご参考〕
・
Kokeshi Dolls:米アマゾン
・
www.jessica-secheret.com:著者のJessicaさん公式サイト
・
www.trucs-et-bidules.blogspot.com:同ブログ
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