日本国内では殆ど報じられてないようですが、今年2013年は、日本人が世界に羽ばたく新たな時代の幕開けとなりそうです。あのキックスターターで、5~6月の
「イヴの時間」の約21万5千ドル(1ドル=100円換算で2,150万円)、7~8月の
「リトルウィッチアカデミア」の約62万6千ドル(同6,255万円)の日本のアニメに続き、今度は日本のゲームが快挙!!!
元カプコンのゲーム・クリエイターで、『ロックマン』の生みの親、『バイオハザード2』、『鬼武者』、『ロックマンエグゼ』シリーズのプロデューサーなどで知られる稲船 敬二(いなふね けいじ)さんが立ち上げた新しいゲーム、
Mighty No. 9の製作資金をキックスターターで募ったところ、募集開始1週間も経たないうちに170万ドル(同1億7千万円)を超える寄付が!!!
す、すご過ぎる!!! 募集期間はまだ25日も残ってますので、このままいくと少なくても、数億円単位の寄付が集まりそうな気配です。
この大成功の背景というか理由については、昔のアクション・ゲームへの根強い人気や、
ゲームもアートとしてNY近代美術館で所蔵されるようになったこととか、いろいろあると思いますが、今回のこのプロジェクトに関しては、稲船さんの熱意がとにかく素晴らしい!!!
で、その稲船さんの熱意がヒシヒシと伝わってくる紹介ビデオのクオリティが本当にヤバイ。
稲船さんご自身が日本語で思いを語っている映像に英語字幕つけたものなんですけど、語っている内容と映像がもう映画のワンシーンのようになってるんです。
しかも、字幕の英語訳がぜんぜん上手くない(たぶん、機械翻訳をもとに若干手直しした程度?)。
その結果、英語を話せない日本人が頑張ってキックスターターにたどり着いたというリアリティをグッと高めてまして、演出で、わざとこうしたのかと思うほど。
つまり、このMighty No. 9の製作資金集めのための紹介ビデオは、その本来の目的をバッチリ果たしているだけでなく、キックスターターを使ってみたいけど英語が苦手・・・という日本人の方々に大きな勇気と希望を与えてくれる映像にもなってるんです。このビデオ作った方は天才。
以下、そのビデオと名シーンをご参考まで。
数年前に長年の夢だったゲームを立ち上げることができたんですけど、キャンセルされてしまって、
自分自身も失望したけど、
ファンもすごい失望したと思ってますもう2度とファンに失望させないように、考え、たどりついたのがキックスターターでした〔ご参考〕
・
http://www.kickstarter.com/projects/mightyno9/mighty-no-9/:当該プロジェクト
【追記(9/6)】
「Kickstarterは寄付ではなく出資を募るものですが…」というツイートを福嶋 美絵子(はらぺこ翻訳者)さんから頂きましたが、正確には、「人々は金を稼ぐためにKickstarterのプロジェクトに投資することは出来ず、感謝のパーソナルノート、カスタムTシャツ、プロジェクト関係者との会食といった形のある賞品やこの場でしか味わえない経験、もしくは新商品のお試しと引き換えにプロジェクトのバックアップのみを行える」("People cannot invest in Kickstarter projects to make money. They can only back projects in exchange for a tangible reward or one-of-a-kind experience, like a personal note of thanks, custom T-shirts, dinner with an author, or initial production run of a new product." August 5, 2011 New York Times: The Trivialities and Transcendence of Kickstarter)とのことで、要するに『寄付』という意味です。『出資を募るもの』ではありません。
なお、クラウドファンディングで出資を募る(英語ではEquity Crowdfunding と言います)には法律改正が必要となるため、現在、その手続きが進められておりまして、今年2月のフォーブスの記事では年内中は無理との見方です。ご参考まで。
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