ニューヨークのタイムズ・スクエア駅の上に、どーんと大きな映画「パシフィック・リム」(Pacific Rim、直訳すると環太平洋)の巨大宣伝ビルボード。ご覧のとおり、太平洋から次々と現れる巨大怪獣を兵士たちが操縦する巨大ロボットでやっつける・・・というギレルモ・デル・トロ監督によるオリジナル・ストーリーの超大作SF映画(配給はワーナー・ブラザーズ)です。
アメリカでは先週末から公開され、週末興行成績は3700万ドル(1ドル=100円換算で37億円 )の全米3位の成績。
超大作なのに3位は失敗という報道も出てますが、1位との差はそれほど大きくなく、何より、実際に見た方々からの評価は5段階評価中★4つなど結構好評。日本の業界関係者さんの中にも
絶賛する方 も。
その理由は、脇役まで人間味あるキャラクターがちゃんと描かれてるとか、ストーリー展開が緻密で面白いとか、この手のSF映画では珍しい内容がやたらに多くて意外。どうやら単なるロボット対怪獣の映画じゃないみたい・・・。さらに、Business Insiderに「ワーナー・ブラザーズはパシフィック・リムのマーケティングを完全に間違えた」(
Warner Bros. Totally Screwed Up The Marketing For 'Pacific Rim' )とかいう記事も。もっと別の手法でマーケティングしてたらもっとあたったという意味ですね。なかなか興味深いです。
さらに、この作品は、日本人女優の菊地凛子さんがヒロインのMako役(主役より演技の評価高いです)、そして、あの芦田愛菜ちゃん(ハリウッド映画初出演)がその子ども時代でご出演されてる・・・ということもありまして、ちょっと映画館に見に行ってきたんですけど、いやー、この映画、日本人にとっては本当にいろんな意味でおもしろい作品じゃないかなと思います。
確かに2時間ほどの映画とは思えないほどストーリー展開が緻密。おかずが沢山入ったお弁当みたい?見終わる頃にはお腹いっぱいって感じ。
・・・と言うのも、日本の特撮映画やアニメ等の影響と思われる演出が随所に散りばめられてるんです。一番最初のカイジュウ(Kaiju)とイェーガー(Jaeger、ハンターの意味、ロボットのこと)の説明から、日本語の怪獣がそのまま英語でカイジュウ・・・。菊地凛子さん演じるマコの初登場シーンでは、チャーリー・ハナムさん演じる主人公のラリーも日本語を話せる設定だし(笑)。近年、アメリカでは日本語がカッコイイと考えられてるのでこういう演出なのでしょう。
マコとラリーが乗ったイェーガーはもっと圧倒的に強くても良いんじゃない?とか気になったところもありますけど、そのほか随所に、ゴジラ、ガンダム、エバンゲリオン、ドラゴンボール、サムライ映画、さらにはひょっとして進撃の巨人?からの影響と思われるような、設定やセリフまわしや演出(音楽の使い方とかも)もいっぱい。
SF好きな方にはもちろん、日本のポップカルチャーがアメリカでどのように受け止められているのかを垣間見るという意味でも、興味深い作品の1つじゃないかなと思います。
主役のCharlie Hunnamさんより評価高い菊地凛子さん 早くもインターネット上で話題になってまして・・・ こんなイラストとか 他にもファンからの反響が
日本では8月9日〔金)から公開予定だそうです(追記)
ファンが作った「昭和の特撮風な」トレーラーが話題になってます。すごいです。
〔ご参考〕
・
www.pacificrimmovie.com :公式サイト(英語)
・
wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim :公式サイト(日本語)
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