ミッドタウンの42丁目以南には
アクティング・スクールがいくつかあります。ブロードウェイ・ミュージカルの劇場街に近いからかもしれません。実は私も、ひょんなキッカケから、アクティングのクラス、というかWork Shopに参加したことがあります。その時の生徒は10名ほど、初心者からプロの役者さんまで様々。授業の内容は体操のようなものから、ゲーム感覚で楽しめるものまで幅広くあり、役を演じるために重要な要素を少しずつ身につけていくというものでした。
クラスの中で、あるシチュエーションや役割が与えられ、
インプロ(即興)で会話するというものがありました。例えば、クラス全員の前に2名だけ出て、電話をかける人と受ける人になり椅子に座ります。電話をかける人は許可を得る役割、受ける人は許可を与えてあげてもいいし、何かの理由をつけて与えなくてもいい。すべて即興でセリフを考えて会話を始めます。例えば、「娘と父」。娘が父に電話をかけ、お願いするシーンが即興ではじまります。息を呑むほどの名演技となるかどうかは、一瞬にして行われる役作りと感情表現で決まりす。どんな娘なのか、どんな父なのか。男性が女性を演じたり、女性が男性を演じることもあり、「娘と父」という役割自体を即興で作り変えても良いのです。娘が「もしもし、お父さん・・・」と電話してきたのを、「お父さんはもういないわ。私は今日から女になるの!」と答えるところから会話がはじまることも(笑)。
さて、今日はアクティング・スクールが多いエリアならではのお店を1つご紹介しましょう。
The Drama Book Shop。演劇関係の本ばかりを取り揃えたかなり珍しい本屋さんです。場所は、
7~8番街の間の40丁目沿い。入り口付近には、アクティングのクラスやWork Shopや、ショーの宣伝チラシなどが山積みとなっていて
最新の演劇関係情報を知ることができます。専門書を中心に取り扱っている書店にしては珍しいくらい店舗も広く、2Fにはシアターにあるような立派な椅子も。また、本だけではなく、他のお店では見ることのない演劇に関係した小物もずいぶんと取り揃えているので、演劇に興味がない方が行っても楽しめますよ。
今回発見したオススメは、”
Acting with an Accent”という小さな冊子。CD付きで20ドル程。「英語のアクセント」の解説本です。ブリティッシュやオーストラリン・イングリッシュはもちろん、ニューヨーク、シカゴ、南部、ユダヤ、ブラック等、全部で20種類くらいありました。さすが演劇関係の専門書店!こんなの今まで見たことなかったです。早速聴いてみたニューヨーク版で大爆笑!!!ちょー面白いですよ、コレ!!!確かにそうそうって思うことばかりでした。普通の学習用CDとは全然違う、軽快なトークもさすが演劇本ですね。相当マニアックではありますが、超オススメの1品なので機会があれば是非聴いてみてください。
NYを舞台にしたドラマFriendsでも、アクターをしているJoeyというキャラクターが登場しましたが、やっぱりニューヨークにはプロの役者さんや役者さん志望の方々がたくさんいます。Work Shopはお友達に誘われて初めて参加したのですが、今まで全然知らなかった世界を体験できて楽しかったです。特にインプロは頭と心を使うトレーニングとして最適!かなり面白いのでまたチャレンジしてみたいと思います。
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