スティーブ・ジョブズさんの公式伝記が日本の漫画になったというニュースが、早くもアメリカでかーなり大きく報じられてます。25日から、講談社の女性コミック誌「
Kiss」での連載と同時にYahoo!ブックストアでも電子コミックとして
配信スタート。原作はもちろん、公式伝記を書いた米国屈指のジャーナリストの1人、ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)氏。
そして作画は、阿部寛さん主演の
映画も大ヒットしたマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞作「
テルマエ・ロマエ」の女性漫画家、
ヤマザキマリさん。
ヤマザキマリさんは、現在、シカゴ大学で比較文学を研究するイタリア人のご主人と一緒にアメリカのシカゴ在住だそうです。・・・ってことは、アシスタントなしでたった一人で全部書いてるってことなのでしょうか?
KissのYouTube公式チャンネルに、ヤマザキマリさんのシカゴのご自宅のお仕事風景を、ちょっとだけ垣間見れる貴重な
動画が新連載開始のご挨拶として公開されてるんですけど、パソコンを使ってペンタブレットでさくさくと、めちゃめちゃ上手に絵を描いてまして、紙の場合はアシスタントに任せるようなベタ塗りやスクリーントーンの作業をデジタル処理されてるようです。へぇー。
たぶん、編集担当者との打ち合わせもインターネット経由で、仕上がった原稿も、電子ファイルにしてメールかサーバーへのアップロードとかで編集部に連携されてるんでしょうね。
原作の伝記はアメリカではもちろんベストセラー。ジョブズさんが亡くなられた直後のニューヨークでは、当時、すべてのアップル・ストアの前に慰霊のためのメッセージ、お花、キャンドル、そしてリンゴなどが山のように集まってましたので、この漫画が英語化されてアメリカで販売されたらヒット確実でしょう。
気の早い話ですけど、これまで漫画を読まなかった大人のアメリカ人に日本の漫画を普及する強力な起爆剤になる気もします。しかも、作画した漫画家の先生がシカゴ在住ならアメリカのメディアも取材しやすいですし、対応の仕方によってはこの漫画、アメリカで社会現象を巻き起こすかもしれません。
以下、ジョブズさんが亡くなられた直後のニューヨークのアップル・ストア前の様子を、これだけ売れる可能性があるというご参考まで(リンク先は各店前のレポート記事、もっと写真あります)。
ニューヨーク5th Avenue店前West14丁目店前SOHO店前West68丁目店前〔ご参考〕
・
Steve Jobs biography gets Japanese manga treatment[NBC Today]
・
See the Steve Jobs biography as a Japanese comic book[Fast Company]
・
Steve Jobs's Life Gets the Manga Treatment[PC Mag.]
・
Briefly: First chapter of 'official' Jobs biographic manga goes on sale in Japan[Apple Insider]
・
Steve Jobs manga portrays the man as a dreamy, drug-fueled genius that Japanese girls could love[Verge]
よくよく考えてみると、スティーブ・ジョブズさんの公式伝記が日本の漫画になったことよりも、それを描いてるヤマザキマリ先生がシカゴに住んでいて、たった一人で全部描いてるということの方が、実は大ニュースなんじゃないの?っていう気がしてきます。まぁ、でも、とにかくこれ英語化したら、めっちゃ売れるでしょうね。
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