前回に続いて、グランド・セントラル・ターミナルが100周年記念の展示会、"
GRAND BY DESIGN”より・・・。会場の一角にあるボードを見つめる方々。ワールド・トレード・センターで行方不明になられた愛する方々への思いをこめたメッセージや写真を貼るための特別なボード。どうやら、あの2001年9月11日の後にグランド・セントラル・ターミナルに登場したもののようです。
いくつも笑顔の写真。幼いお子さんを抱っこしている方々も少なくありません。子ども達から、突然、天国へと旅立ったパパやママに向けたメッセージも・・・。胸がはりさけそう。
ここに展示されているグランド・セントラル・ターミナルの100年の歴史に関する全史料の中で、一番大切で、皆さんに見てもらいたいのがこのボードかもしれません。
平凡な日常生活の中で、急に愛する家族を失った方々の思いが寄せられています。「宿題もするし、お行儀よくするから帰ってきて・・・」という子ども達からお父さんやお母さんへの手紙。「こんなことになるなら、もっと愛していると伝えておけばよかった」という奥さんやご主人や恋人達からの手紙等々・・・。
当時の状況を知る方々からは、ニューヨークの街角のいたるところに、このボードに残っているような写真やメッセージが登場し、あの日を境に、ニューヨークは大きく変わったとよく伺います。
こうした心のこもった写真やメッセージへの感銘や共感が自然に広まって、いつまた起こるか分からないテロとの戦いの中、もっとみんなで助けあい支えあおう、みんなで協力してニューヨークを復興しよう、亡くなられた方々の分まで精一杯生きよう・・・というみんなの思いが高まり、増幅し、この街を大きく変えることになったんだよ、という話もよく伺います。
自分のエゴを優先するのではなくみんなで幸せになれる社会へ・・・。確かに、9・11はニューヨークが変わるターニング・ポイントだったのかもしれません。
なお、この"
GRAND BY DESIGN”展示会は、グランド・セントラル・ターミナル内の「ヴァンダービルト・ホール」(VANDERBILT HALL)で3月15日まで開催中です。
こうした写真やメッセージが街中に登場していたそうです幼いお子さんを抱っこしている方々も幼いお子さんからの手紙日本人のお父さんとお嬢さんの幸せそうな写真もお嬢さんやお母様からのメッセージが・・・生きる意味を再確認
このブログは、あの9・11の後のニューヨークの情報ばかりなので比較が難しいのですけれど、以前のニューヨークを知る方々(特に地元のニューヨーカー)からは、あの日を境にニューヨークは変わったとよく伺います。確かに、このブログでご紹介してる様々なイベントも大半は2001年以降にはじまったものですし、9・11によってこの街に住む多くの人々の心のあり方が変わったと考えると納得できることも実際に多いです。
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