やっと、ようやく、日本政府がベンチャー企業1万社起業に向け、新助成制度をスタートへ!!! これまでの大企業支援策とは一味違う、「
“ちいさな企業”未来補助金」だそうです。
日経新聞の記事によると、「来年度から1社あたり数百万円程度の小口の助成制度を創設する。従業員が数人~十数人の規模の企業を想定し、
5年で約1万社を支援」とのこと。
こーゆー発想が大事。大企業相手に巨額の公的資金出しても、次の時代を担う新しい企業やビジネスは育ちませんものね。
数百万円で何できるの?とか思う人もいると思いますけど、皆さんご存知の通り、ビル・ゲイツさんもスティーブ・ジョブズさんもガレージからのスタートです。また、このブログで度々ご紹介してる
キックスターターのプロジェクトなんて、まさに調達目標、数百万円のベンチャー的アイデアで、数千万円、数億円単位の資金(≒売上げ)を生み出す例がどんどん増えいるのです。
・・・っていうか、経産省の偉い人たちは、この機会に日本版キック・スターターみたいなウェブサービスも作ったらいいのにね。
B to Bもあるので「
“ちいさな企業”未来補助金」的なものは結局必要ですけど、B to C、つまり、コンシューマー向け商品・サービスについては最終的に消費者が買ってくれないとうまくいきませんから、だったら最初から、ベンチャー企業や中小企業のちょっとしたアイデアに対して一般の人たちが気に入ったら小額ずつでも資金を出せる仕組み(=いわゆるクラウド・ファンディング、例えばキックスターター)をガッツリ政府が用意してくれた方が、結果的により多くの企業、そして、人々の夢を叶えることになり、世の中もなんとなく明るくなるような気がします。
で、その日本版キックスターター的なものの中に集まったプロジェクトの中で、一般の人たちからのサポートは少ないけれど、
起業経験のある経営者や金融機関、専門家の方々が「こりゃイケル!!!」って判断したものに対して「“ちいさな企業”未来補助金」として数百万円どーんと出して成長を加速させる・・・みたいなね。
あと、政府が政策としてやるってことで、
外国からも資金がサポートしてもらえるように最初から英語対応とか、海外の人たちにも通用するプレゼンテーション・ビデオ作りなどもサポートしたら、『海外市場の開拓を目指す中小企業のために数千万~1億円程度の資金も用意』してくれてもいいけど、それやんなくても集まっちゃうと思います。実際、キックスターターではとっくに数億円単位が一般の人々からのサポートのみで集まってますし。
助成金の使途の透明性とか、ネット環境だけあれば都市じゃなくて地方からでも参加できて地方活性化にも役立つとか、他にも良い効果あると思うんですけど、いかがでしょう? 絵に描いたモチとかじゃなくて、実在し成長中のウェブサービスってのもいいでしょ。
【キックスターター関連過去ログ】
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誰かの夢を応援することで自分もハッピー、世の中もより豊かになる・・・って考え方が世界を変える[2012-08-19]
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NY生まれのキック・スターター、今度はスマートウォッチで600万ドル超えプロジェクト登場中!!![2012-04-24]
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ニューヨークに今度は地下公園(LowLine)?! しかもキックスターターで10万ドルのファンディング成功[2012-03-12]
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NY生まれのキック・スターター、マンガやゲームで100万ドル突破プロジェクト続出中!!![2012-02-28]
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キック・スターターの累計支援者が100万人突破!!! 累計募集資金総額も1億ドル超へ!!![2011-11-07]
~他にも関連記事あります。詳しくはタグ:
Kickstarterをご参照ください。
この他にも、業種が結構限られますが、政府や自治体でスマートフォンや電子タブレット向けのアプリのコンテストを開催し、優秀者に賞金(=助成金)を出すっていう方法もいいんじゃないかなと思います。これだと、入賞した優れたアプリはよく売れますから、コンテスト自体がベンチャー企業育成になりますし、賞金(=助成金)でその成長を加速できるというわけです。なお、ニューヨークではニューヨーク市も地下鉄やバスを運営する都市交通局もアプリ・コンテストやってまして、実際にこのコンテスト出場者から新しいベンチャー企業が生まれています。
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