

この頃、よく見かける日系家電メーカーの業績不振のニュース。ニューヨークには日本文化や日本製が好きな人が多いので、まだまだこっちで売ってないいろんな製品が売れそうですし、なんで不振なのかとても不思議・・・。調べてみたら、パナソニックの新社長の津賀さんが就任会見(6/28)で、社長自ら、今の日系家電メーカーの抱える課題を
分かりやすく説明してくれてる記事見つけました。

津賀さんによると、最大の課題は「お客様視点」。技術が優れてても人の心を無視したら売れないという反省。
つまり、デザインやマーケティングが課題とのこと。
そう言えば、アップルは、部品は日本製とか他社製でOKって発想で、まさに優れたデザインやマーケティングでみんなの心をガッチリつかんで急成長。
スティーブ・ジョブズさんが亡くなった時なんて、しばらくの間、ニューヨークの全ての
アップル・ストアにファンが集まって聖地状態に!!! 優秀な経営者の方々は歴史上沢山いますけど、ジョブズさんほど熱狂的なファンが大勢いた方なんてあんまりいないと思います。特に、多くの日本の企業が力を入れている「高付加価値商品」を売るには、ジョブズさんみたいな「デザインやマーケティング」への強いこだわりは確かに重要なのでしょうね。
あと、もう1つ津賀さんが指摘した課題は
日本のテイストとグローバルのテイストの違い??? うーん、確かにその通りですけど、海外の消費者のテイストを日本国内の皆さんが理解するのは、なかなかハードル高いかも。だって、まず第一に「海外の消費者の文化やライフスタイル」情報が、日常的に必要になるじゃないですか。でも、
日本で日常的に報じられてる「海外の消費者の文化やライフスタイル」情報は、異常に少ないです。
みんながリサーチ会社に外国のテイストの調査を依頼できるわけじゃありませんし、英語のサイトを読めたりもしません。で、多くの日本人にとって一番身近な新聞やテレビの海外ニュースは、事件や事故ばっかり。これじゃ海外のテイストなんてぜんぜん伝わりません。むしろ偏見のもとになったりして害があるくらいです。
映像を通じて多くの情報が得られるテレビはまだ良いとして、新聞の国際ニュースの内容は、日本の未来のためにも(少子化で人口減ってくわけですし)、今後は「海外の消費者の文化やライフスタイル」情報をもっと増やす方向でなんとかアレンジ加えていった方が良いんじゃないかなって思うんですけど・・・。
試しに、日本の4大新聞のサイトから国際面を見てみたら、こんな感じです(下図参照)。
読売
朝日
産経
毎日〔ご参考〕
・
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120628_543442.html:パナソニック津賀新社長就任会見
今は、インターネットが普及したおかげで、大企業だけではなく中小企業や町工場の方々も、さらに個人でも、グローバルにビジネス展開できる時代です。もし、日本国内で手軽に「海外の消費者の文化やライフスタイル」情報を知ることができて「グローバルなテイスト」を理解できるようになったら、パナソニックの津賀さんが指摘するように景気も良くなるかも。先日ご紹介したスマートウォッチで1,000万ドル(=1ドル80円換算で8億円)集めたキックスターターの事例みたいな感じで、日本の小さな町工場が、アメリカでアイデア製品を提案して数億円単位の資金を集めるとか、日本の皆さんなら十分可能性あると思います。
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