

組織・人事コンサルタント会社のマーサーが発表した「
2012年世界生計費調査」で、東京が再び1位に。さらに、大阪(3位)、名古屋(10位)もトップ10入り。デフレが続いて物価が下がってるのになんで?って思う方も多いと思いますが、その最大の要因は歴史的な円高。日本国内の物価が同じか多少安くなっても、円高の影響でドル基準では値上がりする・・・というわけ。

また、物価が高いイメージの強いニューヨークですけど、このランキングでは33位。案外そうでもないのがよく分かります。
ちなみに、世界的に有名なEIU(Economist Intelligence Unit)による同様の調査でも前からほとんど同じ結果。このブログでも
2005年に取り上げてまして、その際、Tax Free Weekにちなんでニューヨークでは『嗜好品』と『生活用品』の値段に大きな差があることをご紹介しました。
観光でニューヨークを訪れると、まぁ、普通、滞在するのも、見てまわるのも、ゴハン食べるのも観光地エリアになるので、「観光地エリアの物価」がニューヨークの物価と思いがちですが、住宅地などの生活エリアにいくとぜんぜん違うんですよね。

〔ご参考〕
・
Worldwide Cost of Living Survey 2012 – city ranking:Mercer
・
Tokyo Overtakes Luanda As Most Expensive City For Expats:Bloomberg
・
Tokyo is most expensive city for expats:CNN
・
Which is the world's most expensive city? Cost of living survey 2012:Guardian
【追記】 mollie_kさん、貴重なご指摘ありがとうございます。
「New York City, NY」はブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズ、スタテンアイランドの5つの行政区からなるメトロポリタンエリアで、いわゆるニューヨーク郊外の街はCityに含まれておりません。
次に、マーサーの調査はexpatriates(駐在員)対象ですが、通常、駐在員の方々は「New York City, NY」の中ではマンハッタン(
東京の山手線圏内ほどの大きさしかありません)に住むことが多いです。その他のブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタテンアイランドにはあまりお住まいになりません。つまり、expatriates(駐在員)対象としたことで、ニューヨークのデータは通常のNYC平均値よりも高めに出てるはずですが、それでも33位ということになるんですね。意外と物価が安いようです。
また、「2012年世界生計費調査」という和訳は、少々説明不足な和訳という印象も確かにありますが
WSJ日本語版など他の日本語メディアや、マーサー社ジャパンによる
プレスリリースと表現をあわせました。補足まで。
土地に限りがあるため不動産関連のホテル宿泊費とか家賃(現在マンハッタン内は史上最高記録)は尋常じゃないくらい高騰してますが、その他多くの生活物価は日本よりも安いです。あと、同じ商品でも価格が統一されてなくて、お店によって値段が高かったり安かったりするのもニューヨークの特徴。そんなわけで、いろんなお店を見比べるのが余計に楽しかったりします。
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