

アメリカに初めて来た日本人がまず驚くのが、ファーストフード店や映画館で見かける巨大なカップ。カップというか、もうバケツ(笑)。しかも、サイズが年々大きくなってるのだとか・・・。これじゃ太りますよねぇ。そんなわけでブルームバーグ市長が、ニューヨーク市内での砂糖入り飲料の16オンス(約473ミリリットル)より大きいカップやペットボトルの販売を禁止する条例案を議会に提出。
専門家の分析(甘い飲み物の摂取が増えると食べる量も増える)に基づいた案らしいのですが、サイズを小さくしても2つ買ったら意味ないし、対象は「砂糖入り」に限られダイエットソーダはOKとか、つっこみどころ満載のため新聞、テレビなど各種メディアで大論争に。
特に、トークショーのお笑いネタには最適らしく、「ふざけるな!!!巨大カップを奪うな!!!」とちゃかしたノリで、めちゃめちゃ取り上げられてます。
でも、普通の人はそんなに大きなサイズ頼みませんし、反論する人の主張を見てそうだそうだとはなりにくい感じ。地元TV局の
NY1が実施した調査によると、反対53%、賛成42%、よく分からないが6%。でも、健康志向の方が他のエリアよりも比較的多いマンハッタン内に限ると、やっぱり賛成多数なのだとか・・・。まぁ、そうでしょう。
たぶん、反対してる人も条例の内容うんぬんじゃなくて、みんな子どもじゃないんだから細かいこといちいち言うなよーっていう意味での反対って感じ。もちろん、売上げに直接影響が出てくるコカコーラ社とかは真剣に反論出してますけど。

また、これとは別件の最新ニュース(
NY Times、
USA Today)で、アメリカ4大ネットワーク局の1つABCの親会社でもあるディズニーが系列テレビ局、ラジオ局、ウェブサイトで、いわゆる『ジャンクフード』の宣伝を規制すると発表(2015年までに実現予定)。
子どもへの悪影響を防ぐ狙い。『ジャンクフード』の審査基準は政府発表に基づくとのこと。これが実現すると、ディズニーチャンネル、ディズニーXD、ディズニージュニア、ディズニーラジオ、ABCの土曜日朝の子供向け番組、その他ディズニー系ウェブサイトから『ジャンクフード』の宣伝が消えることに・・・・。うーむ。
なんだか最近こうしたニュースが増えてるみたい。新しいトレンドかも。今後、ジャンクフード天国のアメリカ社会にも何かしら変化が現れるのでしょうかね。ひょっとしたら、健康的なイメージの強い日本食にはものすごい追い風になるとか??? すでに
お寿司とか、
緑茶(グリーンティー)はアメリカでも大人気ですし。
The Colbert Report:
Michael Bloomberg's Supersized Soda Scheme
The Daily Show with Jon Stewart: Drink Different
公式ツイートで真面目に反対を表明するコカコーラ
Center for Consumer Freedomが出した新聞広告
専門家の分析
最初、このニュース聞いたときは、別にサイズを小さくしても普通の人にはまったく問題ないですし、2つ買ったら意味ないとかバカバカしい話だなぁと思ったんですけど、そのバカバカしさがウケたのか、ものすごく話題になってます。実際に条例が可決されるかどうかは別にして、肥満対策についてみんなで考えよう、という啓蒙キャンペーンとして考えてみると歴史的な大成功かも。ブルームバーグさんなら、ひょっとして最初からそれを狙ってたのかもしれません。
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