日本ではあまり報じられてませんが、チップ文化について教訓になる話題を1つ。先日、株式公開(IPO)したフェイスブックの創業者兼社長のマーク・ザッカーバーグさんが、チップを支払わなかったことが暴露され、今、世界中のメディア(欧米はもちろん、インドのメディアまで)からドケチだと袋叩きにあってます。
ことの発端は、奥さんとハネムーン旅行中のイタリア。32ユーロ(=約3100円)の昼食を食べたザッカーバーグさん夫妻がおいていったチップはゼロ?!
イギリスの
テレグラムは、スズキとアーティチョークのラビオリ、かぼちゃの花とアーティチョークのフライなどメニューの内容やガセじゃない証拠に本人のサイン入りのレシートの写真まで掲載。
億万長者になったIPO直後のハネムーンであること、ローマで食べて約3100円するランチ(ファーストフードじゃない)であること、追いかけてるパパラッチがレストランに迷惑をかける可能性もあること・・・など等を踏まえたうえで、チップなし?! チップ文化がない日本でも、状況によって「お釣りはいいですよ」とか言って多めに支払うことは普通にありますし、チップ文化が根強い欧米ではチップなしとか考えられない!!!というわけです。
なお、チップの本場、アメリカでは、チップはお店ではなく頑張って働いているウェイター、ウェイトレスさん(俳優、モデル、ミュージシャン、アーティストの卵が多いです)へ手渡される応援の意味もこめられたものでして、つい最近も
5,000ドル(=約40万円)のチップがありました。だから、お金がない学生だってある程度のレストランで食事したら、チップ払うのは人としての常識。15%だとか20%とか形式的なものじゃなくて、その都度、その状況に応じた意味があるものなんですね。
そんなわけで、取材班は詳しく取材してまして、オーナーさん自らザッカーバーグさんに「食事はいかがですか?」と複数回伺い「美味しいです」と答えてたことまで報じられてます。
さらに取材班は、ザッカーバーグ夫妻が前夜のディナーを食べたレストランでもチップを残さなかったことも暴露。
強烈な批判が巻き起こったので、「そもそもイタリアではチップはしなくて良い」とザッカーバーグさんを擁護する声も出てますが、それなら最初からニュースになりませんし状況考えたらチップを払うべきという見方が大多数。
今後、ザッカーバーグ夫妻にはチップをしない「ケチ、みじめ、きたいない奴」というイメージがつきまとってしまいそう・・・。経営者の人間性やカリスマ性はフェイスブックのようなベンチャー企業にとっては株価にも少なからず影響を与えるため、余計に大きな話題になってる感じ。
チップ文化がない日本人にとってはいまいちピンとこない批判かもしれませんが、だからこそ、特に社会的なステイタスが高かったり、そうじゃなくても何かを代表する立場で欧米諸国を訪れる日本人の方々は、ザッカーバーグさんのこの一件を教訓(チップ忘れると想像を絶するバッシングにあうかも・・・)として覚えておくと良いんじゃないかなと思います。
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