

アメリカの10代向けファッション雑誌で日本じゃありえない広告を発見。お化粧品やファッション・ブランドの中に、ガ、ガ、ガムテープの一面広告?! キャッチコピーは、「あなたの中にいるデザイナーを解き放て・・・」。何コレ??? どうやらガムテープで作った
ドレスのコンテストをやってるみたいですけど、でも、そんなの人気あるの???

今年1月のニューヨーク・タイムズの
特集によると、ダクト・テープとかダック・テープ(メーカー名から)と呼ばれる
アメリカのガムテープは、この約5年間で用途が急変。
自分の好きな靴、かばん、洋服をデザインする
ファッション・アイテムとして、ガムテープの売上げがなんと毎年2倍ペースで激増中!!! 若者、特に10代の女の子たちの間で大人気になってるそうで、
9年前から続くフェスティバルのほか、近年は、大学内にある本屋さんで
ガムテで作ったドレスのファッション・ショーとか、
ガムテで作ったファッション・アイテムを販売するサイトまで登場。ガムテだったら、レディ・ガガさんの衣装のようなドレスみたいなのも簡単に作れちゃうし、何よりガムテの品質が昔とは大違いですから、若者の新しいファッション・トレンドとして急速に拡大してるそうです。
最大手メーカーのスリーエム社(3M)は、つい
2年前まで5種類だったガムテープの色を現在17種類に増やし多彩な柄物も投入。以前は売ってなかったお店での取り扱いも急増中。

また興味深い情報として、このガムテープ人気を加速させたのは、まだ10代のテレサ・スカンラン(Teresa Scanlan)さん。テレサさんは、子どもの頃から靴、財布、かばん、洋服など何でもガムテで作ってきた
本格派「ガムテおたく」でありながら、17歳でミス・ネブラスカ(2010年)、18歳でミス・アメリカ(2011年)に選ばれて、多くの人々からロールモデルとして尊敬され、憧れられてる注目のティーンエイジャー。
各種メディアも、「ミス・アメリカ史上初の
ミス・ガムテープ(Miss Duct Tape)」とテレサさんのユニークな魅力を大きく報道。そんな背景もあって、冒頭のファッション雑誌広告の「ドレス・コンテスト」の審査員にも就任したというわけ。

ミス・アメリカが審査員だなんて、そりゃ、10代の女の子向けのファッション雑誌に一面広告出して当然。納得。謎がとけました。
ところで、この「ドレス・コンテスト」は、『プロム・パーティ』(Prom)のドレスが審査対象。『プロム・パーティ』とは、主に高校の卒業式前に開かれるアメリカの伝統的な儀式的イベントで、
必ず、男の子が女の子を誘ってカップルでドレスアップして参加するというもの・・・。えっと、まぁ、大人への第一歩ということなんですけど、コレ、日本の成人式よりハードルかなり高いですよね(笑)?
そのプロムのドレスをガムテープで作ってみよう!!!とか無謀な企画な気がしますけど、傑作いっぱい。ガムテ・クラフト人気、本当にすごいなー。いつの時代も若者が、新しいファッション・トレンドを生み出すものですね。以下、そのドレスの写真です。
ガムテープとは思えません
普通のドレスより可愛いかも
自作なのでお揃いのコーディネートも思い通り
普通にすごい
アップにするとガムテの継ぎ目が見れるところも
斬新なデザインはもはやアート
さらに、かばんや財布などいろいろありますけど、
長くなったので今日はここまで〔ご参考〕
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www.ducttapefestival.com:ダックテープの地元オハイオ州で開催予定の第9回the Avon Heritage Duct Tape Festival (6/15-17 2012)公式サイト
〔関連過去ログ〕
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なぜ、フィスカースは「ハサミ」の世界ナンバーワン・ブランドになれたのか?:ハサミのお話
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100周年を迎えた老舗アート・サプライ店、Blick Art Materials (NY店):老舗画材屋さん
もうお気づきの方も多いと思いますが、ガムテで作った子供服なんてのもインターネット上にいろいろ出ています。サイズが小さくて済むし、汚してもガムテだから大丈夫。あと、作った後、普通の服のように着れて洗濯可能な素材でできてるガムテもそのうち売り出されるかも?※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。「人気blogランキング」