

アメリカで注目されてる新作TVドラマの話題を1つ。FOXで3月からはじまった『タッチ』(Touch)。『24』でジャック・バウアーを演じたキーファー・サザーランドが主演し、『ヒーローズ』(Heroes)を作ったティム・クリングが脚本&制作指揮する超力作。第一話の視聴率は主要視聴者層(18才~49才)で同時間トップ。さらに、過去3年間にFOXで放送されたドラマ・シリーズの初回視聴率の最高記録をたたき出す好スタート。

また、ティム・クリング氏は『ヒーローズ』の経験(外国でのテレビ放送開始イベントに行ったら、すでに番組をインターネットで見たファンがいっぱいいた・・・)をいかして、第一話から世界30カ国以上でほぼ同時放送開始。コレは、アメリカのテレビ史上初の試み。
当然、それだけスポンサー(=制作費)が確保され、最初から世界中で放送することを考えて練りに練って作られたTVドラマなのです。
ジャンルはSF。カギになるのは「数学」?! ・・・と言っても、普通の数学じゃなくて数学的な特殊能力。キーファー・サザーランド演じるマーティンには、自閉症で言葉を話さない11歳のジェイクくんという息子がいて、そのジェイクくんがこの特殊能力を持ってるのです。その能力とは、
『貝殻や植物などの形状(黄金比)、大気や水の流れなどの自然現象、さらに人々の言動や意識とか、人間同士のつながりなど、実は、世の中にあるものはすべて数学的に解析が可能で、未来の現象も高度な確率論で正確に予見できてしまう・・・』といったもの。
で、ジェイクくんはこの能力を使って人々を助けたいと思ってるのです。

でも、ジェイクくんは、言葉を話しませんから、説明なしの一見意味不明の書き出した数字と自らの行動でしかコミュニケーションできません。
ある日、ジェイクくんの気持ちに気づいたお父さんのマーティンさんは、ジェイクくんが書き出した数字を手がかりに、『24』のジャック・バウアーのように駈けずりまわって、人々を助けていくことに・・・。
主な舞台はニューヨーク。
主人公一家はダウンタウンのミートパッキング地区に住んでますが、毎回必ず、日本、イラク、南アフリカ、ロシアなど外国の都市に住む人々が登場し、サイド・ストーリーが各地で同時進行するのもこのドラマの特徴。基本的に、サイド・ストーリーは主人公とは無関係で、特に最初は意味がさっぱり分かりませんが、ジェイクくんの特殊能力によって最終的には何かしらの関係で皆つながっていって助けられちゃうのです。意外性があるほど面白くなる仕組み。よくできてるわー。
以下、注目の第一話にいきなり登場した東京を舞台にしたサイド・ストーリーの一部です。
空港で大切な写真が入った携帯を落とした男性
自分の携帯に電話をかけるとJFK空港勤務のマーティンが・・・
突然、息子のジェイクがまた電波塔に登ってると連絡が入り、
話の途中で落し物の携帯を放り投げる
その後、何だかんだあって落とした携帯は日本人の女の子の手に
携帯に入ってたデータをダウンロードして・・・
渋谷のスクリーンに映し出そうって話に
(会話は日本語で英語字幕つきという演出
でも、なぜかその英語字幕がちょいちょい間違ってます)
何だかんだあって、渋谷
必死に携帯を探し続ける先ほどの男性
(この時点で見つかる可能性はゼロ)
実は亡くなった娘の大切な写真が携帯に入っていたことと
この日が娘の誕生日ということが明かされる
ふと見上げた巨大スクリーン・・・
さっきの女の子の友達(タケゾウ)が携帯データの映し出しに成功
男性の目前に・・・
亡くなった娘との家族旅行の写真が・・・
〔ご参考〕
・
http://www.fox.com/touch/:公式サイト
天才ティム・クリングさんは、『ヒーローズ』(Heroes)の時から際立って顕著でしたが、『タッチ』(Touch)でも日本大好きぶりを思う存分に発揮してます。注目の第一話に日本語シーン続出。サイドストーリーとは思えない素晴らしい展開を見せてくれます。また、第二話以降もこの日本人の女の子たちはちょくちょく登場し、第三話ではニューヨークに来てバーで会話シーンも(携帯電話が翻訳機になって英語をしゃべるという演出つき、笑)。海外ドラマ好きな方はもちろん、日本や日本人が海外でどのように表現されているのかご興味ある方にも必見ドラマでしょう。
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