

またしてもニューヨークに面白そうなプロジェクトが・・・。今度は、ロウライン(LowLine)?!
廃墟だった列車の高架を公園にしたハイライン(Highline)のように、廃墟になってる地下鉄ターミナル(Williamsburg Trolley Terminal、1903年竣工、1948年閉鎖)を公園にしよう、というプロジェクト。場所はロウワー・イースト・サイド、デュランシー通り駅付近。

最新技術を活用し、地上の太陽光をふんだんに取り入れる計画で完成予定図もすでに公開されてますが、このプロジェクトもハイライン同様、地元市民の有志メンバーが中心のボランティア活動のようなもの・・・。
でも、現時点ではニューヨーク市からの補助金などはゼロ。そこで、プロジェクト立ち上げの活動資金10万ドル(1ドル80円換算で800万円)をキック・スターター(Kickstarter)で募集へ。
すると、なんと1週間程度で達成!!! 募集期間はまだ1ヶ月弱残ってまして、
現在、13万ドルをこえる資金が寄せられてます。すごいなー。
つい先日もご紹介したように、
コミック本の再印刷やゲーム制作目的でも100万~200万ドル(同8千万円~1億6千万円)の資金を短期間で集められるキック・スターターでは、公共の利益となり、みんなをハッピーにするこういうプロジェクトのために10万ドル集めるのは、もはや朝飯前って感じ?! 素敵:〕
アメリカでは、ここ2~3年ほどの間にインターネットの影響で、またグッと世の中の仕組みが変化してきたような気がします。で、たぶん、そのカギになってるのが、ブログ、ツイッター、フェイスブック、ユーチューブなどの他、このキック・スターターや
先日ご紹介したScholastic.comなどを含め、世の中に普及し、ソーシャル・メディア化してる各種ウェブサービス。
これらのおかげで、アメリカでは人々がますます自ら情報を発信し、共有し、行動しやすい世の中に・・・。あの
Occupy Wall Street運動が広まったり、日本の
ジブリ映画の上映館数の急増や
日本の音楽への人気が高まってることとかもそうですけど、このプロジェクトも、そんな社会の変化を示す一例でしょう。
廃墟になってる地下鉄ターミナルを
最新技術で
太陽光のふりそそぐ地下公園に・・・
〔ご参考〕
・
http://delanceyunderground.org:ロウライン公式サイト
・
An Underground Park on NYC's Lower East Side:キックスターター
こういうウェブサービスが日本でも普及していれば、震災の復興も今とはまったく違う状況になっているかもしれません。そもそも、最先端ハイテク国家で教育レベルもネットの普及率も高い日本なら、アメリカよりもっと進んでても良いはず・・・。こういう事例がなぜか日本であまり出てこない理由について、『日米の文化の違い』(特にコミュニケーション方法)をテーマに、「日本でインターネットの活用事例がもっと増えますように・・・」という記事も以前書いてますので、ご興味ある方はどうぞ。
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