「
若い女性が話し方のトレンドを決める?! 」という主旨の興味深い記事をニューヨーク・タイムズで発見。会話中に"like"(~みたいな、~のような)を多様したり、流行語というか新しいスラングを使いはじめるのが早いなど、日本語でもありがちな話かと思いきや、『ヴォーカル・フライ』(Vocal Fry)と呼ばれる話し方がアメリカの若い女性の間で急速に広まってるんですって!!!
『ヴォーカル・フライ』とは、発声の低音域でバイブレーションが起こる(うなり声っぽくなる)現象。昨年12月に"
Journal of Voice "で発表された
論文 で大きな話題になってます。(13秒のサンプル音声を
こちら で聞けます)
昔から『ヴォーカル・フライ』はごく稀にある言語障害の一種として認識されてましたが、ブリトニー・スピアーズの
"Baby One More Time "の曲の出だしの"Oh baby, baby・・・"の発声や、若い女性スターの話し方の影響を受け、現在では、カッコいい女性の話し方として若い女性の間で大流行。上述の論文のリサーチ結果によると、女子大生の3人中2人が『ヴォーカル・フライ』を使ってるっていうんですよー。あぁー、でも確かにそうかも!!!
で、『ヴォーカル・フライ』(Vocal Fry)をGoogleとかYouTubeで検索すると、いろいろな例とか出てくるんですけど、過剰で極端なものが多くて「なんでコレが流行ってんの?」っていうですね、まぁ、要するに「若い女子の間で流行してる理由」がよく分かんないものばかり・・・。
うなり声のようなヴォーカル・フライは下品な話し方だと否定的な考え方や、今話題のヴォーカル・フライをやってみた!!!という過剰演出の方のビデオがやたらに多くて、普通の使用例(若い女子が真似したくなる例)がよく分かりません。
そこでいろいろ調べてみたら、こんなのありました。たった14秒ほどのKim Kardashianさんによる以下のPRビデオで、フレーズ終わりの低音部分に少なくても2回、あるいは3回ほど『ヴォーカル・フライ』を確認できます。
VIDEO
ナチュラルに使うと可愛いというか、若干セクシーに聞こえる感じ? 関連報道によると、特に、ニューヨークの若い女性の間ではヴォーカル・フライがかなり普及してるそうなので、意識してみるとあちこちで耳にするんじゃないかなと思います。
〔ご参考〕
・
Habitual Use of Vocal Fry in Young Adult Female Speakers :元の論文
・'
Vocal Fry' Creeping Into U.S. Speech : 雑誌Science公式サイト
・
‘Vocal Fry’ Is the Hot New Linguistic Fad Among Women : Gawker.com
・
More college women speak in creaks, thanks to pop stars :NBCのTodayでも特集
日本語では、男性が低い声で話すとセクシーに感じるという現象がありますけど、アメリカ英語では女性の話す言葉の(主に文末の)低音域でバイブレーションさせる(うなり声っぽくする)と可愛いかったり、セクシーに聞こえるっていうトレンドが普及してるようです。なかなか興味深い現象。英語のリスニングの勉強してる方とか、意識して聞いてみるとより楽しめるんじゃないでしょうか。
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