

興味深いニュースを1つ。あのニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art, New York、略してMoMA)が、4/10~17までの8日間連続で、電子音楽(エレクトロニック・ミュージック)バンドのコンサート開催へ!!?? 美術館なのになぜ? いよいよ音楽とアートが融合か? 等々、早くも様々なメディアで話題になってます。

今回、MoMAでコンサートを開催するのは、1970年結成のドイツのクラフトワーク(Kraftwerk)。その後のテクノポップなどにつながるこのジャンルの草分け的存在のバンド。
また、
その独特な電子音楽にマッチするビジュアル・アーツを通じて、アート界にも多大な影響を与えたバンドなのだそうです。
あの坂本龍一さんもメンバーの日本のイエロー・マジック・オーケストラ(略してYMO)も、クラフトワークの影響を強く受けているのだとか・・・。
今回、MoMAで開催されるライブは、"
Kraftwerk – Retrospective 1 2 3 4 5 6 7 8"と題されてまして、1974年の『Autobahn』から2003年の『Tour de France』 までの8作のアルバム収録曲を、毎晩、アルバムごとに披露。つまり、毎晩、内容が変わるんですね。もちろん、3D映像などのビジュアル・アーツもたっぷり楽しめるんですって。

へぇー。なんとなく近代美術の世界では、・・・というかMoMAでは、人間とコンピューターの関係が深くなるにつれて、人間がコンピューター上で創作したものにアートの価値を見出してるみたいですね。昨年も、
23種のデジタル・フォントを新たにMoMAのコレクションに加えて話題になりましたし。
で、今回、クラフトワークのコンサートを美術館で8日間も連続して開催するという流れ・・・。この流れが続いていくと、ひょっとして、日本生まれのボーカロイドの「初音ミク」のライブも、わりと早いうちにMoMAで開催するようになったりするかも??? すでにアメリカでも、アニメ・フェスティバルの会場とか行くと
「初音ミク」コスプレはかなりの人気ぶりですしね。あと、最近の日本のテクノ・ポップと言えば、昨年ディズニー映画の
「カーズ2」(Cars2)挿入歌に抜擢されたPerfumeさんも、ビジュアル・アーツ的な演出のライブやってますから、今後の展開によってはMoMAでライブとかあるかもしれませんね。
3D化された初音ミクさんのライブ風景
Perfumeさん〔ご参考〕
・
Kraftwerk – Retrospective 1 2 3 4 5 6 7 8:MoMA公式サイト
とりあえず、初音ミクとPerfumeの関係者さんたちは、このMoMAでのクラフトワークのライブを見に行っておいた方がいいんじゃないかなと思います。また、アートの価値を見出せそうな「人間がコンピューター上で創作したもの」は、フォントや電子音楽の他にもいろいろあると思うので、そういうお仕事されている方々も機会があればMoMAを訪れてみると新しい発見があるかもしれません。
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