

日本文化や、日本文化を背景にした製品やサービス、あるいは各種デザインやアート等をどうやって外国の方々に伝えたら良いのか? そんな悩みをお持ちの皆さん、ニューヨークのジャパン・ソサエティ(Japan Society)のウェブサイトが参考になりますよ。日本文化がメインテーマの英語サイトでは、現在、ここが世界一ってくらいフォーマットも内容もしっかりしてます。

それもそのはず、日米相互関係のための交流機関として、1907年に設立されたジャパン・ソサエティは、初代から第二次大戦後の復活期、さらに近年までアメリカ人有力者の方々がリーダーシップをとってきた組織なのです。
もちろん日本人や日系企業も支援してますが、日本人よりもアメリカ人の方々が求めるニーズを自然に反映した運営ぶりって印象。
映画上映などの各種イベントや日本語やお習字などの講座内容はもちろん、ウェブサイトなどの広報資料の作りにも、アメリカ人の方々が見やすく興味を持ちそうな内容をナチュラルに徹底しています。あと、以前より情報量が増えてるのにも関わらず、シンプルな構成ですぐに必要な情報を確認できるのもグッド。ちょっと日本の『禅の精神』を感じさせるほどの雰囲気なのですが、それもわざと狙って演出してるとしたら担当者さんは天才だと思います。
欧米で一般的なウェブサイトのデザインやフォーマットをあまり知らない日本人が、日本の感覚で海外向けサイト(例えば、日本政府がやってる
ココとか、
ココ)を作ると、無駄にごちゃごちゃしてかえってイメージを悪化させる酷いサイトになったりしますので、そういう時はジャパン・ソサエティさんのウェブ担当者さんに相談してみたらいいかもしれませんね。

なお、ジャパン・ソサエティでは、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなどの最新のソーシャル・メディアの活用も進んでまして、ユーチューブで簡単な日本語講座のビデオシリーズ(
Waku Waku Japanese)も公開中。
さらに、ビデオなども豊富に活用した日本についての授業を考えている小学校の先生向けの情報ページ(
About Japan: a Teacher's resource)まであったりします。素晴らしい。海外に住む日本人が日本人以外の方々に日本文化の魅力を伝える際の参考情報としても有益そうです。
ところで、そんなジャパン・ソサエティでは、あの震災から1年を迎えるにあたって"
ONE YEAR LATER"と題した各種プログラムを開催予定。無料で公開されるものや、参加できるものもいろいろありますので、ご興味のある方はぜひ。以下、その関連イベント情報をご参考まで。
Memory: Things We Should Never Forget(無料)
Friday, February 24 — Sunday, May 27
Children’s Artwork from Tohoku(無料)
Sunday, March 11, 11 AM — 5 PM
HappyDolls for Tohoku(無料)
Sunday, March 11, 1 PM — 2:30 PM〔ご参考〕
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http://www.japansociety.org
Add: 333 East 47th Street New York, NY 10017
ジャパン・ソサエティの場所は、ニューヨーク国連本部のすぐ近く、1~2番街の間の47丁目沿いです。昨年、「希望のための映画際」(Films for Hope)というジャパン・ソサエティのイベントをご紹介しましたが、他にも常時様々な講演会、展示会、日本映画の上映などもやってまして、最近、特に活動が充実してきた気がします。
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