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多様性の街、ニューヨーク」を実感させる、ある商品に特化したユニークな専門店。このインク・パッド(The Ink Pad)もそんなお店の1つ。以前あった場所から、13丁目と7番街の角あたりに移転しましたが、場所はずっとグリニッジ・ビレッジ。主にスタンプしか販売していないのに、この21世紀のデジタル時代にも地元の方々に愛され続け、1998年から10年以上も続いてる、広さたった300sq. ft.(27.9㎡)ほどの小さなスタンプ専門店。

店内に入ると、壁一面にものすごい数と種類のスタンプがずらり。その数、軽く10,000個超!!! スタンプ以外にもあらゆる関連商品が取り揃えられてます。すごい。
日本人の感覚だと「こんなにたくさんのスタンプを何に使うの?」「売れるの?」などと不思議に感じるかもしれません。
でも、アメリカには伝統的に、様々な場面で日常的にメッセージ・カードを贈る習慣がありまして、ニューヨークの街角にも、Papyrusほか様々なカード屋さん(紙屋さん?)や、メッセージ・カードを販売しているお店があるのですが、市販の既製品のカードをそのまま送っても、ちょっと味気ないですし、なんだかつまらないですよね。
そもそも何かしら特別なメッセージや想いがあるからカードを送るわけですし・・・。また、そうしたカードは、ひょっとすると状況によっては、カードをもらった人の人生に大きな影響を与えたり、一生残る特別な宝物になったりするかもしれません。例えば、実際に、アメリカには、幼い娘や息子からもらった手書きのメッセージ・カードを、仕事がきつい時にも勇気や元気を与えてくれる大切な宝物として職場に飾っている方々がたくさんいます。
だから、こちらの方々(特にクリエイティブな方が多いニューヨーカー)は、ありきたりの既製品をそのまま使用せず、こうしたスタンプでメッセージや想いにあわせたアレンジを加えて、できる限りその特別感や個性を演出したり、表現しようとするわけなんですね。
また、メッセージ・カードに限らず、同様の発想から、スクラップ・ブックやペーパークラフトなどの趣味を持っている方々にも人気なのだとか。今の時期だと、バレンタインのカードにピッタリの超リアルなキスマーク・スタンプとか便利かも?
店内にはスタンプがずらり
いろいろあります
キスマーク・スタンプ
その他ユニークなスタンプ関連クラフト・アイテムも
〔ご参考〕
・
www.theinkpadnyc.com:公式サイト
〔追記〕
・
For Making Impressions of Anything[NYT: January 17, 2013]
「多様性の街、ニューヨーク」には、いろんな文化、価値観、趣味を持つ人々が集まってまして、こうしたニッチなマーケットを対象とした○○の専門店も数多く存在します。そうしたお店を巡ってみると、新たな視点からニューヨークの魅力を実感できて楽しいと思います。
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