

「
どんなドラマよりドラマチックな試合」と敗れたアメリカ側メディアも大絶賛。震災の悲劇を背負って戦った選手たちの姿に世界中の人々が感動した昨年の女子ワールドカップ決勝戦。試合中にツイッターは
「1秒間7,196ツイート」の新記録更新し、試合を放送したスポーツ専門TV局ESPNも同局の史上最高視聴率を達成するなど、たいへんな注目を集めましたが、このドラマはまだ終わってませんでした。

1月9日、スイスのチューリヒで開催された
国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式にて、澤選手が女子の最優秀選手賞、佐々木監督が女子チームの最優秀監督賞に!!!
男子の受賞者がスター・プレーヤーのメッシ選手ということからも、どれほどスゴイ賞なのか分かりますが、実は、歴史の浅い女子の最優秀選手賞は、男子よりもっとハードルが高かったりするのです。
2001-2年のMia Hamm選手(米国)、2003-5年のBirgit Prinz選手(ドイツ)、2006-10年のMarta選手(ブラジル)と、これまでの受賞者は世界でたった3人だけ!? そして、澤さんが4人目っていう、まさに受賞するのは世界が認めた神様的な選手だけという賞・・・。
実際に、澤さんはワールドカップでMVPと得点王の2冠を受賞してますので、プレーの面で神様的な選手であることは間違いないんですけど、
今回の受賞で改めて海外メディアが賞賛しているのは、澤さんや、なでしこジャパンの選手たちの心の面。例えば、FIFA公式サイトには以下のような
記事が掲載されてます。

【以下、意訳】
特筆すべきは、この功績が達成された背景には、(決して日本チームにとって恵まれた環境ではなく)想像を絶する自然災害があったということだ。3月11日、日本は壊滅的な地震と津波に襲われた。失われた人命と国土の損害は把握できないほどだったが、日本はサッカーを通じて傷ついた心をいくらか癒すことができた。(日本がワールドカップで優勝したという)結果だけでなく、各国の代表チームらがこの大会で見せた尊厳ある態度や平静さもこれまでの大会にはない例外的なものとなった。中でも特に、日本代表チームは、痛ましい災害に苦しむ母国の人々を思い、強靭な精神力を発揮し続けた。日本が示したその精神的な強さと勇気に、世界中のサッカー・ファンの心はすっかり魅了された。
『私たちのサッカーで未来の選手や子どもたちに夢を見る機会を与えられたら・・・。』(女子ワールドカップ優勝チーム・キャプテン、澤選手の言葉)
日本チームほど、想像もできない奇跡が現実に起こるということを示した例は過去にない。『なでしこ』は、2003年、2007年のワールドカップ優勝国である主催国ドイツを破り、世界1位の実力を誇るアメリカに2度もリードされながら、追いつき、劇的なフィナーレを飾った。そして日本にとって男女初の世界チャンピオンになった。彼女たちは、各国メディア、対戦した国々からも幅広く拍手喝采を受け、そして、世界中のサッカー・ファンの不動のお気に入りチームとなったのだ。
左からマルタ選手、沢選手、ワンバック選手
メッシ選手と握手
そして、伝説へ・・・
〔関連ログ〕
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なでしこジャパンの姿が世界中の人々に感動を与えています[2011-07-16]
世界で最も競技人口の多いスポーツの1つであるサッカー。現在、FIFAには国連加盟国(2011年7月時点で193カ国)よりも多い、208もの国や地域が加盟してるそうです。そんなFIFAの年間表彰式という大舞台で、澤さん、佐々木監督がダブル受賞。上述の通りFIFAはもちろん海外メディアも大絶賛。澤さんや、なでしこジャパンの選手たちの姿を通じて、何のためにサッカー、あるいはスポーツがこの世に存在しているのか、世界中の人々が再認識したという感じでしょうか。すごい。すご過ぎて何書いても言葉が足りません。
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