ニューヨークの地下鉄で見かけたユニークな車内広告。「最近うちの番組見た?」と聞かれて「もちろんよ。Youtubeにいっぱいあるわ」と笑顔で答える女性アンカーさん。TVニュース番組の広告?! 今、アメリカのテレビ業界では、
『インターネットは敵じゃなくて味方』 という認識がかなり広まってる感じなんですよ。転機は昨年。FacebookやTwitter等の『ソーシャル・メディア』の爆発的な普及が、たぶん、この変化の最大の要因です。
携帯電話やタブレット(
2010年4月iPad発売開始 )、ネットテレビ(
2010年11月GoogleTV発売開始 )など、ネット経由でテレビを見る人も急増中。今年6月には、『
アメリカ人の平均テレビ視聴時間が史上最長に・・・ 』という
ニールセン調査結果 も発表されました。
街頭テレビの時代からそうでしたが、一人で見るよりみんなで見る方がテレビは面白くなりますし、ソーシャル・メディアで盛り上がる「共通の話題」にもテレビ番組はぴったり。
個々人がバラバラに視聴していた時代から、
ソーシャル・メディアを通じてみんなでテレビを楽しむ時代へ 、パラダイム・シフト発生中との声も。インターネット上の視聴者の反応を番組作りに活かすテレビ局やテレビ番組が続々と増えてます。
例えば、FOXの人気リアリティ・ショー「
Xファクター」制作チームにはツイッターから専門家 が派遣され完全バックアップ。CBSの人気長寿コメディ「チャーリー・シーンのハーパーボーイズ」(Two and a Half Men)では、スキャンダルでクビになった主役チャーリー・シーンの代わりにアシュトン・カッチャー(
Ashton Kutcher )を起用。彼は、2009年に世界で初めてツイッターのフォロワー数が100万人突破したツイッターマニアとしても有名、等など、こうした例はすでに無数に存在します。
その結果、番組視聴率・視聴者数はどこもおおむね好調で(合併後のリストラ中のNBCなど一部除く)、今年5月に開催されたアップフロント(秋シーズン新番組の広告枠の前売りイベント)では、ネットワーク局が
総額90~100 億ドル 、ケーブルTV局も
総額92 億ドル(しかも対前年比12%増!?) と、どちらも史上最高記録を更新!!! まぁ、リーマンショック以降はだいたい世界的に不況期なはずなのですけど、アメリカのテレビ業界の業績は、好況期でもなかったほどの活況ぶりで軒並み絶好調っぽいです。
視聴率低迷のニュースが続き、テレビの時代はもう終わり・・・とまで言われてる日本では、ちょっと信じられない状況という感じ。でも、そんな日本でも大ヒットするテレビ番組はちゃんとありまして、最近の例だと、ドラマ「家政婦のミタ」の第8話が29.6%の高視聴率を記録。一般ニュースにもなってたのでご存知の方も多いでしょう。
何かの特番とかスポーツ中継ならまだしも、いまどき連続ドラマの通常回の視聴率が30%近くに達するなんて・・・。しかも、この急上昇ぶりは、ひょっとすると日本のテレビ番組史上初の現象かも。いったい何が起こったのでしょう?
たぶんですね、ネット上の話題の広まりの影響が少なからずあったんじゃないかなと思います。このドラマを見てなかった人や、最近テレビそのものを見てない人も、ネットで知って興味を持ち、見てみた。だから、普通じゃありえないほど視聴率が伸びた・・・。
実は、こうした現象はアメリカでは既にいくつも起こってまして、特に分かりやすい例が7月の女子ワールドカップ決勝戦。あの日本対アメリカ戦の試合中、
当時のツイッター史上最多記録を更新 する「1秒間7,196ツイート」ものメッセージがネット上を駆け巡ったのでけど、その試合を中継してたスポーツ専門ケーブルTV局ESPNも、
なんとESPN史上最高記録となる視聴率・視聴者数記録 を達成!!!
スポーツ大国アメリカの、No1スポーツ専門チャンネルの史上No1番組が、野球やアメフトとかじゃなくて女子サッカーですよ。普通に考えたらありえないと思いますが、現実にそうなっちゃったんですね。アメリカでは、こうした現象が頻繁に起こるようになってきまして、ソーシャル・メディアの影響は思ってた以上に大きいぞ、
『インターネットは敵じゃなくて味方』 という認識が昨年から今年にかけて急速に広まってきたというわけです。冒頭のニュース番組の広告も、こうした時代の変化を象徴したものと言えるでしょう。
じゃぁ、日本のテレビ局も、もっとインターネット上の声を取り入れたり、ソーシャル・メディアを活用したり、いろいろコラボしたらいいのに?って思うところですけど、日米を比較してみると、どうしてもまだちょっとハードル高いような気がします。なぜか? だいぶ長くなったので、この違いについては機会を改めてまた書いてみようと思います。
〔ご参考〕
・
Twitter and TV Get Close to Help Each Other Grow :NY Times(October 25, 2011)
・
http://www.ntv.co.jp/kaseifu/ :家政婦のミタ公式サイト
【追記】ドラマ「家政婦のミタ」の最終回は40.0%の高視聴率を記録し、21世紀に放送された日本のテレビドラマとしては初の40%超えを記録。また、初回の視聴率と最終回の視聴率の差が20ポイントを超えた初のドラマとなった。最終回放送時のツイッターの書き込み数が10705件(通常ドラマで約2500件)、2ちゃんねるのドラマ実況では書き込み数がライフを抑え歴代1位、2011年度総合第5位にランクインした・・・(
Wikipedia 参照)
日米の差は、テレビ局側の姿勢とか、IT関連技術の前に、文化的背景の差が結構重要な気がしています。世界中から集まった多様な人々が英語でコミュニケーションするアメリカと、主に日本人対象の日本語サイトが中心の日本では、当たり前のことですけれど、日常的なコミュニケーションのあり方や情報感覚にも、どうしても差がありまして、それがネット上でのコミュニケーションや情報の扱い方の差にもなってる気がするのです・・・。詳しくはまた別の機会に・・・(書きました) 。
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