

「日本人女性を正しい状態にもどそう」(
Getting Japanese Women Back on Track)?! ・・・と題された記事をハーバード・ビジネス・レビューの投稿記事コーナーで発見。何かと思ったら、世界主要国の雇用状況比較に基づき、日本人女性の状況を改善した方が良いですよっていう内容。昔から指摘されてるし、またかって感じで読んでいくと、
そうすることで日本のGDP(国内総生産)を15%もアップできる?!っていうから超ビックリ。

今どき、日本のGDPを15%もアップさせる政策なんて、そうそう見当たらないと思うんですけど、なんで??? しかも女性の雇用状況の改善で・・・ってどういうこと???
で、記事読んでくと、いろいろデータ出てるんですけど、その論拠が一番分かりやすそうなのがゴールドマンサックスが発表した「
ウーマノミックス3.0」という調査レポート。
ものすごく簡単に言うと、日本では、
「男性より女性の方が消費活動が活発」で、実際に、
「女性消費者をターゲットにした商品・サービスを提供する企業の株価(=業績)は不況下でも好調」に推移。でも、日本では女性が働く機会は世界の他の国々よりも限られているのが現状。そこで、もし、
「日本人女性が世界の他の国々と同じように働けたら、その分、日本国内の消費活動は向上するだろう・・・」という話。ふーん。方向性としては正しいと思いますけど、それでGDPが15%もアップしちゃう可能性があるんですね。すごい。
さらに、そのための社会や家庭のサポートも当然必要になりますが、女性が働ける社会の方が出生率もアップする傾向があるのだとか。普通、女性が社会進出する方が出生率は低下しそうな気がしますが、この調査レポートではそうじゃないという結果を示しています。他にも、いろいろ興味深い内容なので、ご参考まで。
独身男性の消費力を1とした場合の各商品・サービスカテゴリーの女性の消費力
女性消費者をターゲットにした商品・サービスを提供する企業の株価(=業績)は不況下でも好調
30歳未満独身女性の可処分所得は向上、ついに男性を上回る勢い
女性の雇用率と出生率はプラスの相関
世界の主要国と比べると日本の大卒女子の雇用率は極端に低い
6歳以下の子どもを持つお母さんの雇用率ではさらに悪化
お父さんが1日に何時間、家事や子どもの世話をするかを調べたらこんな感じ
しかも、今後、日本の労働者人口は急速に減少へ・・・〔ご参考〕
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Getting Japanese Women Back on Track(November 14, 2011):ハーバードビジネスレビュー
どうしてもゴールドマンサックスの調査レポートってのがちょっと引っかかりますが、でも、普通に考えてみても、女性の方がショッピング好きですし、消費活動が活発なのも納得です。また、雇用環境が改善して、世界の主要国の平均レベルくらいにでも女性が働けるようになれば、それだけ消費もさらに活発化してGDPを押し上げるっていうのも正しい気がします。それにしても、日本には、GDPを15%もアップするくらいの潜在的な成長力がまだまだ眠ってるってスゴイ話ですよね。このあたりの話題、もう少しみんなでちゃんと考えてみたら良いかもしれません。
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