
今日はハーレムです。Martin Luther King Jr.通りと呼ばれる125丁目周辺をお散歩してきました。125丁目はハーレムで一番の観光スポットです。女の子でも1人で行かなければ大丈夫。特に、日曜日は教会があるため着飾っている方が多く、いつもに増して安全な雰囲気で良いですよ。今でも窓が板などで閉鎖されているビルも幾つかありますが、このくらいならご愛嬌と言った感じかも?

125丁目の中心地にはJames Brown、Ben. E. King、Michael Jackson、Lauryn Hillなどを生み出したアポロ・シアターがあります。周辺には様々なお店やストリート・ベンダーもいて掘り出し物とかあって面白いです。また、朝10時前にくると開店前のお店のシャッターに描かれた幾つもの美しい絵画を見ることができます。ハーレムの天才画家フランコさんの作品。日曜日の午前中はフランコさん本人がストリートでグッズを販売してるんですが、この日はいませんでした。残念!

彼は平和や平等をテーマにした作品を数多く描いています。その1つ、この125丁目の別名ともなっているキング牧師の絵をご紹介します。キング牧師は黒人公民権運動の伝説的なリーダーで、“I HAVE A DREAM”演説はあまりにも有名。まだ、人種隔離制度が続きバスの座席などが白人と黒人に分けてあったり、黒人には選挙権もなかった時代に『自由と平等』を求めて立ち上がった英雄です。1964年に公民権法は制定され、キング牧師はその非暴力主義が評価されノーベル平和賞を受賞。しかし、1968年、キング牧師は39歳の若さで銃殺されて亡くなるのです・・・。フランコさんの描いたキング牧師は泣いています。
”Remember…I HAD A DREAM.”と書かれています。ちょっと意訳すると、私には
「全ての人への自由と平等」という夢があったことを覚えていますか?という意味でしょう。続いて、
”It’s For You To Finish IT!”。『その夢を実現するのはあなたです。』と続きます。
キング牧師の死後、彼の誕生日を記念して1月の第3月曜日はアメリカの祝日となりました。ちょうど来週の月曜日です。ちなみに、アメリカで祝日となった個人は、キング牧師、コロンブス、初代大統領ワシントンの3名だけなのです。
今週は、ハーレム→アッパーウェストの情報をちょこちょこアップしていきますのでお楽しみに~!