
前回に続き、ユニオン・スクエアから。ここ数年、ニューヨークでは、都市の緑化計画の一環として車道の一部を自転車専用道路(Bike Lane: バイクレーン)や、机や椅子や観葉植物などまである休憩所にどんどん作り変え中。ユニオン・スクエア北側のかつて車道だったこの場所も、ご覧の通り、すっかり様変わり。

今年3月には、ニューヨークを代表する芸術家、故アンディ・ウォーホール(Andy Warhol)さんの銅像まで完成。銀色のカツラがトレードマークだったウォーホールさんらしく、全身銀色。なかなかの仕上がりぶり。
ウォーホールさんは1960年代のニューヨークで活躍したコンテンポラリー・アートの芸術家。当時のアメリカのスターや商品パッケージなどを、独自のシルクスクリーン(一種の版画)で作品化したポップ・アートは世界的に有名。ご存知の方も多いでしょう。
また、メディアとの交流や、その中で取り上げられた未来の社会を予見する名言も多く、映像作品やロックバンドのプロデュースなども行ったマルチ・アーティストとしても知られてます。現在の「ニューヨーク文化」を理解するために、知っておくべき最重要人物の1人。
なお、
昨年秋、
今春のニューヨークのオークション・シーズンでも、ウォーホールさんの作品は数十億円単位の高額でいくつも落札されてまして大きなニュースに・・・。もはや、ニューヨークどころか世界の現代アートを牽引する歴史に残る天才アーティストさんですので、むしろ今までこういう感じの銅像がなかったことの方が不思議。ニューヨークの新名所の1つになってます。
人通りの多いたいへん賑やかな場所にあります
ウォーホールさんの名言
"In the future, everyone will be world famous for 15 minutes"
「将来、15分の間なら誰でも世界的に有名になれる」
"Think rich, look poor."
「考えは豊かに 見た目は質素に」
今も街角で見かけるウォーホールさんに影響を受けたストリートアート
車道の一部が憩いの場に
くつろぐ人々
バイクレーンも【追記】
この展示は、
パブリック・アート・ファンドによる期間限定展示となってまして、2012年9月4日までの展示予定です。
アンディー・ウォーホールさんがニューヨークの活動拠点としていたスタジオ、いわゆる「ファクトリー」(The Factory)は、ダウンタウンじゃなくてミッドタウン(231 East 47th Street)のビル内(今はもうその建物はありません)なんですけど、この銅像はユニオン・スクエアの北西コーナーにできました。17丁目とブロードウェイの交差点です。とても目立つので行けばすぐに分かるでしょう。
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