
先日、シアトル・タイムズで、"
Culture matters as two countries — China and Japan — deal with disaster"(災害対応にみる日中文化の重要性)という、興味深い記事を発見。震災&原発事故に直面する日本と、列車事故のあった中国の社会の反応を、両国文化に詳しい記者が比較する内容。中でも、気になったのが日本人の
「ガマン」強さの取り上げられぶり・・・。

記事の内容を見てみると、まず中国文化の紹介から。
(大都市の)北京でエレベーターに乗ってもみんな我先に人を押し分け乗り込んでくるとか、南京で道を渡っても、車が止まらず突っ込んでくるのが当たり前、信号ですら誤作動する・・・など実体験に基づく例をあげ、さらに、1993年に8,700件だった地方の暴動(中国政府は"social disturbances"と表現)が、2010年には約20倍の18万件に急増している事実を指摘。そんなわけだから、言論の自由を平気で封殺する中国政府のムチャクチャな対応にも少しも驚くことはないとのこと。

一方で、日本については、
『ちょっといくらなんでもガマンし過ぎじゃないの?』みたいな指摘が・・・。
記事に英語で"gaman"ってそのまま表記され、英語で言う"endurance"って意味ですとか、日本人は子どもの頃から親にガマンしなさいと言われて育つとか、日本の「ガマン」強さに随分なスポット・ライトあててます。
うーん。確かに勤勉で真面目な民族として世界的に知られている日本人ですから、そりゃ、他の多くの国々の方と比較したら、とてつもなくずば抜けた忍耐力があるってことになるのかもしれないですし、その方が分かりやすいでしょうけれど、「ガマン」の一言で片付けていいの?
なんかこうもっと、
『周囲の人々との調和や信頼関係をより重視する』とか、茶道や華道などの伝統文化の基礎になってるように
『日本人はおもてなしするのが好き(=自分がどうこうじゃなくて他人を喜ばすのが好き)なところがある』等など、多面的な日本の文化的特徴がいくつも混在して今の日本の状況になってると思うんですけど・・・。
〔ご参考〕
・
Culture matters as two countries — China and Japan — deal with disaster
ついに「ガマン」は"gaman"と英語表記に。そういえば、なでしこジャパンがワールドカップで優勝したときも、日本選手の献身的なチームプレーや、ずば抜けた持久力や忍耐力、つまりハンパじゃない「ガマン」強さが注目されてました。日本語から英語化して世界に広まった"kawaii"のような感じで、もし今後"gaman"も広まったら、いやいやそんな単純な話じゃなくてですね・・・と説明できたらいいのでしょうけど、でも、「ガマン」より分かりやすい説明がいまいち思いつきません。何か良い言葉とか表現とかないでしょうか?
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