ここはマンハッタンのミッドタウン。高層オフィス・ビルの立ち並ぶ大都会の風景の中に、何やら黄色い大きな物体が・・・。近づいてみると、なんとコレ、大きなテディ・ベア(ランプ付)なのです。ニューヨークで活躍するスイス人アーティスト、Urs Fischerさんのアート作品。場所は、パークアベニュー沿いの52~53丁目間。9月1日まで展示予定。
作者のFischerさんは30代後半の男性。外見からはそんな風に見えないのですが、ご自身の持っている大好きなテディ・ベアを三次元スキャンして作ったそうです。
ふと気になって調べてみたら、文化や価値観の違いをこえ、
今やテディ・ベア(=クマのぬいぐるみ)は世界中の老若男女の「愛と心地よさのシンボル」(
a universal symbol of love and comfort)になってるのだとか。
しかも、傷ついた心を癒したり、体の健康を維持するには、「前向きな感情」(
a positive emotional state)が大切なのですが、
テディ・ベアはその「前向きな感情」をもたらす効果があると
科学的に研究されてるんです。
試しに"Teddy Bear Therapy"(テディ・ベア療法)をネット検索してみるとヒットした関連サイトは287万件!!! その他、ニューヨークのコロンビア大学メディカル・センターが公式サイトに
テディ・ベアを使った療法(
"You will be given a teddy bear to use as a splint to minimize movement of your chest, as well as pain medications.")を掲載してたりして、なんだかすごいことになってます。クマちゃんのぬいぐるみって、カワイイだけじゃないんですね。
クマちゃんの周りに集まる人々今月10日にクリスティーズでオークションに
夜はライトアップ身長23フィート(=約7メートル)、おっきいです横から見た様子9月1日まで展示中
〔ご参考〕
・
Urs Fischer, Untitled (Lamp/Bear):クリスティーズ公式サイト
こういう感じで誰でも気軽に楽しめるパブリック・アート展示を、ニューヨークでは本当に頻繁に見かけます。覚えてるだけでも、大きなオバケ、大きなバラ、大きなキティちゃんなどなど・・・。今回の大きなクマちゃんも、実はクリスティーズが予想してる落札価格は10百万ドルだったりするんですけど、こうやって誰でも無料で楽しめる機会もつくってくれるんです。パブリック・アート天国ニューヨークって感じ。素晴らしいと思います。
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