アメリカの雑誌、タイムが「世界で最も影響力のある100人」を紹介する毎年恒例の「TIME100」の2011年版を発表。オバマ大統領や、ロイヤル・ウェディングで注目されるイギリスのウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんほか、今、世界で最も注目され、影響力のある人物を、たった100人だけ選出し、一人ずつ紹介するこの特集号に、日本人が二人も選ばれました。
その二人とは、桜井勝延さんと菅野武さん。皆さん、このお二人をご存知ですか?
桜井勝延さんは、原発から30km以内の退避措置で支援物資やメディアの取材なども入ってこないエリアとなった福島県南相馬市の市長。Youtube上に、自ら語る11分13秒のメッセージ(
SOS from Mayor of Minami Soma City・・・) を公開。「人はお互いに助け合ってこそ人だと思います・・・」などのメッセージが世界へと伝わりました。
また、選出された感想を聞かれ、「私は、市の現状と市民の生の声を伝えただけであり、選ばれるべきは、南相馬市民だと考えます。」とお答えになっています。
菅野武さんは、宮城県南三陸町の公立志津川病院のお医者さん。津波に襲われた病院内で入院患者を階上に避難させ、救助ヘリが到着した後も患者の元を去ることを拒否し、過酷な環境下で治療を続けました。地震から3日後、ようやく奥さまのもとへ帰ってきた菅野さん。それは、ちょうど二人目のお子さんの生まれる直前だったそうです・・・。
桜井さん、菅野さんの他にも、被災地で戦っている人々はたくさん、たくさんいらっしゃいます。自治体関係者、医療関係者、警察、消防、自衛隊の方々、そして、避難所で助け合い、支えあっている被災者の方々。タイムはそうした方々に、「皆さんは決して一人じゃない」、世界中の人々が皆さんを応援しているという意味をこめて、今回、桜井さん、菅野さんを選出してくれた気がします。
〔ご参考〕
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The 2011 TIME 100:公式サイト・トップ、
フルリストはこちら。
・
Katsunobu Sakurai
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Takeshi Kanno
極めて残念なのは、日本国政府のリーダーシップについて一切触れられてないことです。こうした自然災害や戦争など特別な出来事を背景に、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる方々は、その国を代表する政治家や政府代表者になるものですが、今回、タイムはこれまでの日本政府の対応を見ていて、どうやら違うと判断したようです。平時においても、以前、小泉さんが選ばれてましたし、この大震災で国政の顔が選ばれないっていうのは異常なことですし、その理由も皆なんとなく分かってしまってる感じなのが本当に残念なことだと思います。
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