日本で話題のタイガーマスク寄付現象(
Tiger Mask donation phenomenon)。ついに欧米メディアが報じはじめました。
BBC、
ABC、
CBN、
CNNなど、各局が日本にいる特派員レポートを続々と報道中。サイト上でニュース映像まで見れるところも。
昨年のクリスマスに、長野の児童養護施設に届いたランドセルが話題を呼び、翌日には神奈川や沖縄、さらに1月に入って日本全国100箇所を超える施設への寄付活動へと拡大・・・。
ランドセルだけではなく、野菜やお米、文房具や玩具、現金まで様々な寄付が届けられるようになっていることや、送り主が、1960年代に登場した日本の漫画のヒーロー、タイガーマスクである「伊達直人」さんで、児童養護施設で育った正義の味方だということなども、かなり詳しく報じています。
「顔をスカーフで隠した中年の男性がやってきてランドセルを6個買っていった。彼が何者であるか尋ねなかった。きっとタイガーマスクなのでしょう。」っていう店員さんへのインタビューまで・・・。ドラマチックですね。日本文化は、漫画やアニメのストーリーなどを通じて世界中に伝わってますが、そのキャラクターが本物になったということで、欧米メディアも伝えやすいって言うか、こういうお話は特派員の方も思わず伝えたくなっちゃうのでしょうね。
また、どこかの団体に寄付してその団体が何か良いことするってのではなく、直接ダイレクトに何かしてみたいって考えてる人が、今までにないくらい日本に増えてきてるのかもしれません。
東京マラソンの1万人のボランティア募集も、年々、支援者が増えて、昨年10月には募集期間は過去最短の2日で締め切りになったというニュースがありました。
マラソン自体の人気が高まってるということもあると思いますけど、やっぱり、こういうイベントに直接ダイレクトに関わって何か役に立ちたいっていう意識が広まってるとか?
あと、昨年、マイケル・サンデルさんのハーバード白熱教室が人気になった影響もあったりして?例えば、マイケルさんの問う、「利己的な考え方だけじゃ全体の利益を損なうのでは?」とか、「パイを奪い合うよりも協力しあってパイ生地をみんなが満たされるだけ大きくできないか?」のようなアイデアについて、じっくり考えるようになった人が増えたとすると、どうなるのか? その答えはまだよく分かりませんが、とりあえず今のところ、日本中に善意の「伊達直人」さんが現れてるのは事実。いろいろ興味深いです。
BBCニュースはわざわざこんなCGまでどんどん寄付が広がって1月には日本全国へ秘書の田中さんこそ誰って感じですけど、素晴らしいです
最後のWikipediaからのリンクとかもそうですけど、一人一人の力は限られていても、みんながそれぞれ楽しみながら自発的に、『自分を表現する1つの方法』みたいな感じで直接ダイレクトにこういう活動に協力できるようになると、どんどん良いアイデアが結集し、行動する人々も増え、新しい何かを創造する大きな力になると思います。ニューヨークにたくさんあるNPOや、無料のイベントやパレードとかも、結局、本質的な部分では、このタイガーマスク現象と同じようなノリでやってる気がします。
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