ニューヨークで最近よく見かけるこのポスター。あのパフィーをモデルにしたテレビアニメ番組の広告です。放送開始に合わせてニューヨークを訪れたパフィーも、広告の多さに「まさかこんなことになっているなんて…」と驚いたほど。この写真だと2人の顔がちょっと濃い目な気がしますがアメリカ向けだからかな?先月(11/19)よりアニメ専門チャンネルの”Cartoon Network”ではじまった番組は記録的な視聴率だそうです。
仕掛け人は同局のプロデューサ。彼女たちが歌ったヒーローアニメの主題歌が好評だったことから今回の企画が決定。週に1度金曜日の放送だったのが、人気があるため毎日放送するようになりました。アニメ番組開始直前の今年の10月頃、パフィーはLA、サンフランシスコ、NYでライブを行っています。また、2年前にも米国ツアーをやっているようです。何がきっかけになるか分かりませんね。今までにない日本人歌手のアメリカ進出パターンだと思います。
日本では全国放送数社とローカル局が少し見れるほどですが、アメリカには無数のチャンネルが存在します。日本の全国放送にあたるのはABC、NBC、CBS、FOXの”米国4大ネットワーク”でしょうか?専門チャンネルにはニュースのCNN、スポーツのESPNなどから、お料理番組のFood Networkやお天気ネタのWeather Networkまであるんです。
だから、日本みたいにどのチャンネルも似たような内容になることは滅多にありません。視聴者がTV局の都合に合わせるのでなく、TV局が視聴者の興味や趣向に合わせるアプローチです。これなら視聴者の特性がかなり限定されるため、スポンサーもCMを出しやすくなります。例えば「ゴルフ・チャンネル」にゴルフ用品とか、「日曜大工・チャンネル」にハードウェア用品などのCMを出せば非常に効果的!ピン・ポイントでターゲットとなる市場に到達できて企業側のメリット大です。
こういう状況下だと、オリジナリティが高いほどヒットする可能性が高まります。ちょうど日本の秋葉原が、「萌える街アキバ」として注目を集めるのと似ているかもしれません。秋葉原の「急激な変化が商業開発によらず特有の『人格』(オタク)が集まることで自然に引き起こされるというのはたいへん先鋭的です。」というコメントをAERA(12/13)で見たとき、「こっちじゃよくある話じゃないかな?」と私は感じました。このAERAの記事で紹介されているアキバ歴○○年のオタクさんたちの「ここは自分をさらけ出せる、開き直れる街。ふだん声優やゲームの話をしたら変に思われるけど、ここだとフツーですからね」というコメントとまったく同じような感想(興味の対象は声優やゲーム、メイド喫茶とかじゃないけど)をニューヨークでは、か~なり頻繁に聞きます。
そもそも街の魅力って、人の個性が集まることでできていくんじゃないでしょうか?
夢や情熱を持った人が集まって、夢や情熱に溢れた街ははじめて作れるんだと思います。
寒い日が続いて部屋にこもりがちですが、今日は土曜日!街にくりだすことにします!
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