

近年、ニューヨークでは、社会サービスやイベントを市民自ら運営したり、支援する事例がどんどん増加中。ユニークな団体もいっぱい。例えば、上の写真のレスキュー・インク(Rescue Ink )とか・・・。この団体は、2010年にニューヨークで設立された動物愛護団体。

動物愛護を目的とした市民活動っていうと、まぁ、普通、可愛いワンちゃんや猫ちゃんとか、優しそうなお姉さんなんかが公式サイト上にイメージ・キャラクターになってると思いますが、このレスキュー・インクはご覧の通り、ずんぶんノリが違います。
超硬派。刺青を入れた大男がずらり・・・。まるで格闘技団体とか、どっちかというと見た目は悪者みたい?
こういう風貌の方々が「可愛いペットを虐待する奴は許さないぜ!!!」、「可愛いペットたちを守るボランティア募集中!!!」って、動物愛護活動やってるんです。心優しい男の中の男たちって感じ?ウェブサイトだけじゃなくて、地元ニューヨークでは街角でレスキュー・インクの救急車両やスタッフの方々を見かけることも。ニューヨークでは、誰もがそれぞれの個性を表現しながら、こうした活動に参加するようになってるんですよ。興味深い現象です。

日本でも、今年の東京マラソンのボランティア募集で、1万人の定員がたった2日で集まった(過去最短)とニュースになってました。1万人ですよ、1万人!!!すごくないですか?
2007年の第一回目の時と比べると、きっと活動内容のクオリティも上がってると思います。
こうした自発的な市民の活動が、他の様々な社会サービスやイベントを運営したり、支援するようになってくると、いったいどうなるのでしょう?ひょっとすると、日本の未来を、いくらでもより良い方向へ変えられるかもしれませんね。ニューヨークには、そうした視点から見た「日本の未来」への指針みたいなものもいっぱいあるように感じます。
レスキュー・インクの救急車両
車体に描いてあるロゴマークかわいい
足の不自由なワンちゃんを連れたスタッフさん、街角のエルモと記念写真
エルモに抱っこされたワンちゃん
〔ご参考〕
・
www.rescueink.org:Rescue Ink公式サイト
無償ボランティアがどんなに集まって活動しても、それが直接GDPに加算されることはありませんが、副産物としての経済効果が現れたり、少なくてもそのコミュニティの活気や魅力をぐっと高める効果はあると思います。また、その地域の暮らしやすさや、幸福感とか希望といったものまで、こうした人々の活動と何かしら関係があるように感じます。奪い合うのではなく、みんなで協力して差さえあってみんなが満たされる社会へ・・・。そんな時代の変化を身近に体感できるのも、ニューヨークの魅力の1つかもしれません。
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