
前回に続いて、ニューヨークのブルックリン、Dumbo地区で開催されたダンボ・アート・フェスティバル(Dumbo Arts Festival)より。ギャラリーだけじゃなくて、地元の本屋さんも一緒にこのアート・フェスティバルに協力して、アートのお祭りを盛り上げてるんですよー。例えば、ココ、パワーハウス・アリーナ(Powerhouse Arena)とか・・・。

先日の「
電子書籍時代に、NYで街角の小さな本屋さん人気が上昇中なわけ」の記事でもご紹介したとおり、近年、ニューヨークでは、個性溢れるユニークな地元の本屋さんが増えてまして、このパワーハウス・アリーナもその一例。以前、一度ご紹介しましたが、
「実験室」と呼ばれるほど、常に何かしらイベントやってます。
その本屋さんで、アート・フェスティバルの日にやってたイベントの1つが、メイクドゥー(Makedo)の体験クラス。
メイクドゥーは一種のクラフト・キットで、使用済みの空き箱や紙コップなどを材料に、お家、車、ロボット、コスチュームなどいろんなものを自分で工作できちゃうっていう商品。子どもの玩具って印象ですが、掲げてるビジョンが随分大きいというか、なんかエライことになってるんですよ。公式サイトの
"Who is Makedo?"のページによりますと・・・。
"We are really interested in using design to inspire social change through playful creativity. By encouraging people to use their imagination and see the creative possibilities in the things around them, we not only reveal a boundless source of creative play but plant the seed for a new way of seeing and thinking about this world we share."
(遊び心の溢れるクリェティビティを通じ、デザインを使って、社会変革をインスパイアしたいと本気で考えてます。人々が創造力を発揮したり、身のまわりにクリエイティブな可能性を見出することができるよう勇気づけることによって、創造的な遊びの無限の源泉をあらわにするだけでなく、私たちが共有している世界について、新しいモノの見方や考え方のための種を植えるのです。)

さらに、
"How to Makedo?"のページを見てみたら、
"Makedo"の
"Do"は、『偶然かどうか分からないけど日本語でも
「道」(どう)って言ってね、その意味は
"Way"(道、方法)なのですよ・・・』って感じで、小難しいお話が続いてます。
あれ、これ子どもの玩具じゃなかったの?って感じ。どう考えても親向けの説明しかないのはナゼ??? すごい違和感。なんかおかしいなと思ったら、Makedoはオーストラリアの会社なんだとか。アメリカ、特にニューヨークでこのコンセプトなら、ちゃんと子ども向けの説明というか、大人が子どもに読んであげることも想定して、もう少し分かりやすく書いてあったりするんですけど、これも文化の差なのかも。ふーん。へー。興味深いです。
奈良さんがアジアソサエティでやってるNY展のアート本発見
にぎわう店内
大人も子どもも本屋さんを楽しんでます
Makedo商品ずらり
ロボット作ってます
クリエイティブで好奇心いっぱいの子ども達
〔ご参考〕
・
Powerhouse Arena (公式サイト)
Address: 37 Main Street Brooklyn, NY 11201
Tel: 718-666-3049
Bookstore Hours: Weekdays: 10am - 7pm/ Weekends: 11am - 7pm
そう言えば、ニューヨークではこのMakedoみたいなかっちりしたビジョンの定義や狙いの説明って、あんまり見かけない気がします。この日も結局、小難しい話なんてなくても子ども達は思う存分にクリエイティビティを発揮して楽しんでました。ひょっとすると、未来をより良く変えるのに大切なのは、小難しいウンチクを伝えなくても、大人が子ども達のまわりに自由でクリエイティブな機会をいっぱい用意することなのかもしれません。
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