写真は、ニューヨークのスーパーのガム・コーナー。すごい数と種類のガムがずらり!実は、アメリカで初めてチューイング・ガムが発売されたのもニューヨークなんですよー。
"Adams New York Gum"っていうガムで、1871年2月のこと。当時、日本は明治維新。新貨幣条例が施行され、円が日本の通貨になった頃・・・。
今、日本のどこのコンビニやスーパーなどのお店でもガム売ってると思いますけど、日本で一般市民にガムが伝わったのは第二次大戦後。アメリカ軍の兵隊さんが日本の子ども達にあげたガムが、普通の日本人にとって初のガムだったそうです。
そんなわけでガム先進国のアメリカ、特にニューヨークでは、基本的に、子どもも、大人も、みんなガム好き。
需要がよっぽどあるのか、スーパーとか行くとなんじゃこりゃってくらいの数と種類のガムが揃ってまして、売り方も、もう1パックずつとかじゃなくて、3~10パックが1袋に入ったお徳用で普通に売ってたりします。
ミント味とか、シナモン味とか、フルーツ味とか味もいろいろ。虫歯にならないとか、長持ちするとか、よく膨らむバブルガムなど種類も豊富。中には、噛んでいるうちに味が変わるとか、味は秘密(笑)ってガムまで。その「味秘密ガム」はパックをあけるとメガ・ミステリー・・・・とか書いてあるんですけど、「味秘密」で売れる食べ物があるんですね。一人闇鍋って感じ? そんなのが普通に流通してるくらい、みんな、ガム好きなんでしょう。
これだけ一般的になると、「ガムの効果」についてもいろいろ研究が進んでまして、「虫歯予防」や「眠気防止」なんてのは当たり前。
ガムを噛むことで、リラックスするとか、運動能力が高まるとか、頭が良くなるとか、減量効果もあるとか・・・。何なのその万能薬?ってなくらい、いろんなものに効果があるという話が出てます。
しかも、その研究や調査を行ってる組織には、ちゃんとしたアカデミックなところが多く、中には、米軍関係の研究所まで含まれてたりして・・・?! なんで軍まで??って思うかもしれませんが、戦場の兵士たちは、常に極度の緊張感、疲労、睡魔と戦ってまして、あと歯を磨ける状況じゃないとかもあって、チューイング・ガムがとても重要なのだとか。
実は、イラクで『実戦配備』された軍用ガムってのまで開発済み。250百万ドルもの研究開発予算枠を割り当て、1998年~2005年もの年月をかけて作った軍用ガムです。その名は、
"Stay Alert"。製造元のサイトの説明文には赤字で
"SAVES LIVES"(命を救う)とまで。すごい効果。軍用なので小売への流通経路はなく、そのへんのスーパーとかでは売ってません。でも、インターネットで製造元のウェブサイトから直接購入したり(6パックで$7.65~)、あと、同じ製造元からAmazon.comを通しても買えます。
おそらく、人類史上、最もお金と時間と手間をかけて作った「ガム」だと思います。利用者の声を見たら、「めっちゃ効くし、ヤバイ!」と効果について書かれたものが多め。やっぱりさすが軍用。但し、「味はとんでもなくマズイ」みたいです。そんだけ予算と時間かけて不味く作るなんて・・・(笑)。青汁みたいなノリ?
インパクトありすぎな軍用ガム製造元のサイト(笑)
毎朝ガム噛むと1年で6ポンド(= 2.7 kg)痩せる?とかスーパーの棚にはお徳用ガムがずらりこれが味秘密ガムパックを開くとミステリー・・・とか、うんちくが
気になる日本のガムですが、これだけ競合が厳しいと普通のアメリカのスーパーでは売ってません。日本食スーパーとか行くと見かけますが、小規模な配置になってて米系のガム売り場と比べるとインパクト弱めです。味秘密でも売れるくらいなので、日本のガムにも結構チャンスありそうですが、流通とかで何か問題あるのでしょうか?
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