今年は、「
文化産業を21世紀の日本のリーディング産業に! 」とか、「
クールジャパンで、「国民総クリエーター」時代へ?! 」など、『日本文化』のグローバル化に関するとても興味深いニュースがちょくちょく出てきてますが、そういう意味で、日本政府や日本人は感謝しないといけないお店がココ、ジャイアント・ロボット(Giant Robot)!!!
以前 、一度ご紹介してますが、ここはアメリカ有数の日本ほかアジアのポップ・カルチャーの発信基地。まだアメリカで日本やアジアの文化が「奇妙なもの」として受け止められていた十数年ほど前、手作りの雑誌を発刊したところからはじまって、今ではギャラリー兼お店をLA、SF、NY展開。
全米、全世界で販売されるようになった
Ugly Doll(アグリー・ドール)の奇跡的なサクセス・ストーリー は、このお店に持ち込まれたたった1体からはじまってるんですよー。
たぶん、日本ではあまり知られていないと思いますが、他にもここから直接的、間接的に広まった日本他アジア文化や、ここから世界市場へと巣立ったり、その活動を応援している著名なアジアン・ポップ・カルチャー系のアーティストはいっぱい。
創業者は、日系アメリカ人のエリック・ナカムラさん。アグリー・ドールを見出したのも彼。持ち込みを待ってるだけじゃなく、才能のあるアーティストやユニークな商材を探しに日本のアートフェアや街角のギャラリーなどにも自腹で出向かれてまして、日本とアメリカの文化を結ぶ架け橋のような役割をこの十数年間ずっと続けているんです。
エリックさんの長年にわたる活動と、アメリカでの日本文化の普及への貢献度はハンパじゃありません。日本政府はこういう日本のイメージ向上につながる活動をどんなふうにサポートしてるの?と、エリックさん本人に聞いたら「日本政府からは何もないよ」とのこと。
でも、エリックさんの活動を高く評価している方々はもちろんちゃんといまして、つい先日(6月22日)も、南カリフォルニアのアジア協会(Asia Society Southern California)の年次式典で、アジアン・ビジョナリー・アウォード("Asian Visonary" Award)という賞をエリックさんは受賞されました。
その前にちょうどエリックさんがニューヨークに来てたので、賞のお祝いと、ようやく今年、冒頭に挙げたように日本政府も「
文化産業を21世紀の日本のリーディング産業に! 」とか打ち出し始めたこととかお伝えし、本当にもっと日本文化が世界に広まったらいいのにねーと楽しくお話してきました。
"Asian Visonary" Awardの受賞者コメントビデオ
ユニークな商品ずらりの店内 アグリードール・グッズならココ ほかにもいろいろ とてもフレンドリーなエリックさん 「最初はうちもこんな感じだったんだー」と
持ち込まれた手作りアート本を読むエリックさん ギャラリー・スペース
日本のアート本も
〔ご参考〕
・
www.giantrobot.com :公式サイト
GRNY (ジャイアント・ロボット・ニューヨーク店)
Add: 437 E. Ninth Steet New York NY 10009
Tel: 212.674.4769
Hours: Mon-Fri: 1:00pm-8:30pm (closed Tuesday)/ Sat: 12:00-9:00pm/ Sun: 12:00-8:00pm
〔過去ログ〕
・
アジアン・ポップ・カルチャーの情報発信基地 Giant Robot New York [2009-03-06]
あと、エリックさんとお話しててビックリしたんですけど、日本で才能あるアーティストの卵を発見し、直接本人と通訳を通じてお話して、後日、とても丁寧な日本語のメールを送っても、返事してくれないケースが実は結構あるんだそうです。極めてユニークで才能溢れる方ほど、メールとかコミュニケーションが非常に苦手っていう、そういう傾向があるんですよ。もったいない話ですよね。「あ、それ自分のことだ!」って心当たりのあるアーティストの方は、逆にコミュニケーションが得意なお友達に相談するとか、状況によってはうちのブログにコメントかメールでご相談して頂いてもいいですよ。頑張る皆さんを応援したいと思います。
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