
5月5日から、Googleのデザインが変更になりましていろいろ話題になってますね。経済誌、Bloomberg Businessweekは、最新号で"How Google got it new look"(どうやってGoogleが新デザインを得たか)っていう特集記事を掲載。この変更の中心となる16名のデザインチームに3月から接触し、取材したそうで、ビデオまで公開中。

大幅なデザイン変更の目的はユーザーの複雑なニーズにあった検索結果に、より早くアクセスできるようにするため、で、たくさんの数のGoogleの社員やユーザーでテストもした・・・という記事が続き、特に新デザインについての直接的な論評はゼロですが、特集後半に気になる内容が・・・。
何かというと、2009年3月に退社しTwitterに移籍したGoogleの初代ビジュアル・デザイナー(visual designer)のDouglas Bowmanさんが
ご自身のブログに書いた次の退社理由をあえて掲載。
"at Google, data becomes a crutch for every decision, paralyzing the company and preventing it from making any daring design decisions."(Googleでは、全ての意思決定がデータ頼りになって、会社を麻痺させ、優れたデザインを作れなくなってる。)
更に2006年にGoogleのデザイン・ディレクターとなり、2008年に退社したJeffrey Veenさんの次のコメントも・・・。"
the designers I worked with were fantastic but very formally trained in human computer interaction rather than having MFAs. That frames how design happens at Google."(一緒に働いたデザイナーは素晴らしかったが、MFA(美術学修士号)より、HCI(Human Computer Interaction:人とコンピューターの対話型操作)の経験をより重視し、それがGoogleを決めていた。)
もちろんGoogle側の担当者からは、「批判があることは分かったうえでユーザーのためを考えて最善を尽くしてます」とコメント出てますが、さて、この後どうなるんでしょうね?

〔ご参考〕
・
How Google Got Its New Look:Bloomberg Businessweek (May 10, 2010)
Jeffrey Veenさんのコメントに、MFA(美術学修士号)って言葉が出てきてます。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、近年、アメリカではMBAより重要かも?と注目されてます。ご興味ある方は、関連過去ログ「創造力は知識よりも重要です」もどうぞ。
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