
先日、「
文化産業を21世紀の日本のリーディング産業に!」と題して、日本の文化産業を軸にした成長戦略案!をお伝えしましたが、その続きです。この資料は4月5日に開かれた「産業構造審議会産業競争力部会」の審議で配布された50ページもある資料の一部。前回に続いて、「Ⅲ. 検討の可能性」以降を見てみましょー。

『日本の将来に向けた成長戦略』で、しかも、日本人なら誰でも関係ある「日本文化」のお話(海外在住者には特に関係が深いかも?)なのですけど、こういう資料で見るとちょっと分かりにくい?
でも、
前回感じたとおり『人材がカギ』って流れはあるようです。どんなに優れた政策も、実施する人がいないと意味ないので、そりゃそうですよね。
ここの「3つの施策体系」の中で挙げられている主な施策案の半分は人材に関するものになってます。
例えば、
①資金とプロデューサー人材を集めて稼ぐ(コンテンツ海外展開ファンド)、 ②地域の魅力をまとめて海外に売り込む「地域プロデューサー」の編成、 ③プロデューサー・デザイナー人材の留学支援、 ④クリエイティブ人材の受入環境整備などなど・・・。で、これを見て特に気になったのが、
プロデューサー・デザイナー人材の留学支援です。これは極めて重要!プロデューサー・デザイナーに限定しないで、もっと全面的に留学支援ってできないんでしょうか?
長くなるので詳しくはまた別の記事で書きたいと思いますが、戦後から近年まで日本国内人口が増加し続けていた時代、国内市場(=内需)主導で日本経済は発展し続けられたわけですけど、数年前から国内人口が純減に転じたことで(64歳以下は90年頃から減少傾向!)、これまでとは状況が大幅に変わってきてるんです。
国内市場が拡大している時代なら、ライバル企業と競い合い切磋琢磨しながらでも、企業は成長していけますが、人口が減少し、市場も減っていくと、限られたお客を奪い合う展開に・・・。これでは、企業業績だけじゃなく人々の心理面にもネガティブな影響が避けられません。
そんな時代背景もあって、政府も海外市場を狙った戦略を真剣に審議するようになってきたわけですけど、内需主導の経済成長が長年続いてきた日本では、日常的に目にする情報のほとんど全てがどうしても国内に目が向きがち・・・。そもそも、このグローバル時代の日本に、実際に海外の文化や価値観を体感し、その本質をちゃんと伝えられる人が少し足りないような気がします。というか、近年、日本人留学生の数は減少傾向だし(韓国、中国は増えてるのに・・・)。
とにかく、「人材がカギ」なのは明らかですから、政府の新しい取り組みには本当に期待しています。以下、審議資料の「主な施策案」以降の続きです。前回同様、クリックすると拡大するように設定してみました。
新しくチーム作らなくても、すでに海外の企業が
「日本文化」を柱にしたお店を展開していたり、
日本のクリエーターの方々を求めていたりします。
他にもいろいろ特にニューヨークはそういうのが多いので、
そういうところとコラボするのもアイデアの1つかなと思います。
官民に眠る人材!
21世紀の勝海舟、坂本竜馬を募集ですね!
国内でいろいろやるためにも、
実際に海外の文化や価値観をもっと多くの方々に
もっと体感してほしいです
Ⅳ 文化産業大国に向けた推進体制の構築
クリエイティブ・アドバイザリーボードが
どんなのになるか興味あります。
イギリス、韓国の例を参考にするようです
イギリスの例
韓国の例
参考資料
どんどん送り出すべきでしょう
『個人の創造性』を解放!!!!
うわー、どうやるんだろう?
〔ご参考情報〕
・
文化産業を21世紀の日本のリーディング産業に!:過去ログ
・
産業競争力部会 - 概要:経産省公式サイト
50ページもある長い資料の最後に見つけた、『個人の創造性』を解放! いったいどうやって実現しようというのか、すごーく気になります。日本で常識だと思っていることが、文化や価値観が違う場所ではまったく違うこととか、いろんな視点から物事を考えるとか、そういう訓練っていうか体験をするにもニューヨークはオススメの街なんですけど、関係者の方々、なんかできることあったらお気軽にご相談くださいませ。
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