1つ前の記事で、地下鉄の車体をつかった
オランダの観光プロモーション広告をご紹介しましたが、今の時代、いろんな国が観光プロモーションを国家予算でサポートしてますよね。日本も、Yokoso Japanっていうプログラムありますし。
でも、アメリカには観光プロモーションを行う国家レベルの組織とか、プログラムってこれまで存在してなかったんですよー。意外ですよね。ディズニーランドのような民間企業や、ニューヨーク市や州のような自治体がそれぞれがんばって観光プロモーションやってますが、国はホッタラカシだったのです。
その結果、世界的にグローバル化が進んだこの10年間、世界の海外旅行者は46百万人も増えてるんですけど、アメリカへの旅行者が2.4百万人減っちゃったなんてことになりまして、ついにアメリカが国家として観光プロモーションを支援する法律が可決されることに(2年間の審議の後、先日2/25に議会を通って後はオバマさんがサインするだけの状況)。
予算規模は200百万ドルほどで、世界各国の観光プロモーション予算の中で最大規模となる予定。今、一番お金かけてるギリシャを50百万ドルほど上回ります(右表参照)。
ニューヨーク市を例に挙げると、ここ10年ほどの間、ニューヨーク観光局(NPOです)がリーダーシップを発揮し、市と民間企業が一緒に観光プロモーションを進めてきた結果、年間観光客数は増加トレンドを維持しています。
特に注目なのが観光旅行客が直接費やすお金。年間、
1998年の147億ドルから2008年の321億ドルへと倍増、日本円で1兆円超の経済活動を新たに生み出しています。こうした実例があるため、この新しい法律に大きな期待が寄せられるのでしょうね。
また、この新法案は観光産業関係の方々にとってはもちろん、広告産業関係者にもビッグニュース。「さぁ、みんな出番だぜ!」のような論調で報じる広告業界紙も続出中・・・。まぁ、そりゃそうですよね。あと、こういうプロモーションやるには、アメリカって広告宣伝する材料がほとんぼ無限にありますから、どんなことになるのやら?そして、その影響は???結構これ、歴史的な出来事になるんじゃないかと思います。
各国プロモーションあるのに、なんでアメリカはないの?って話です経済損失/効果の説明もすごい数字がならびます〔ご参考〕
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Travel Promotion Act:旅行業界団体サイト上の説明
この法律が成立したら、アメリカ旅行のプロモーション活動を日本でも見かけるようになるかもしれませんね。日本の観光産業の方々や広告産業の方々も、こういう新しい動きにあわせて米国政府と協力したり、そういうプロジェクトも今後増えるかもしれません。
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