ハイライン・ストリート・フェスティバルの風景からもう1枚。大きな樽に掲げられたバナーには、The World's Largest Lemonade Stand(世界最大のレモネード・スタンド)の文字。レモンのイラスト入りTシャツを着た若者たちが次々にレモネードをカップに入れ、お客さんは行列をつくってます。すごい活気。まるで即席レモネード工場みたい。
今日は暑いからレモネードがよく売れるのね・・・、とか思ってよく見てみると、このレモネード、無料で配ってるんですよー。世界最大のレモネード・スタンドのレモネードがタダ?!わざわざ樽とかまで用意してるのに、嬉しいですねー。
ハイライン・ストリート・フェスティバルのスポンサーになってるターゲットからのプレゼントみたい。日本の方々にはあまり馴染みがないと思いますけど、ターゲットってすごいんですよ。
ニューヨーク近代美術館(MOMA)が毎週金曜日の夕方から無料開放されるんですけど、そのスポンサーはターゲット。その他、
Brooklyn Children's Museum(毎週金曜日)、
Brooklyn Museum(毎月第一土曜日)、
Children's Museum of Manhattan(毎月第一金曜日)、
Museum of Chinese in America(毎週木曜日)、
Studio Museum of Harlem(毎週日曜日)、などの美術館の無料開放のスポンサーになってるほか、あのカーネギーホール(Carnegie Hall)での住民向けコンサートや、セントラルパークで開催されるNew York Philarmonicの野外コンサートのスポンサーにもなってるんです。
もう無料で入れる美術館やコンサート情報を知りたかったら、ターゲットのサイトをチェックすれば良いってくらいな勢い。
その社会貢献への真剣な姿勢は広く知られていまして、主に教育支援、芸術&文化振興、社会サービスの分野へ利益の5%を還元してるんですって。なんと、その額、毎週300万ドル(=約3億円)!!!ね、なんじゃそりゃ?!って感じでしょ。
ターゲットは、日用生活用品などを売るスーパーとデパートの中間的な小売チェーン店(大型店舗タイプ)なので、市民生活と密接な関係があるっていうのはそれはそうですけど、1つの企業がここまでやってるなんて日本の感覚からするとビックリしますよね。こっちでは他の企業も同じような感じで社会貢献やってますから、金額をまとめたデータは存在しないんですけど、社会貢献活動で生じてる経済活動だけでも相当な規模になるはず・・・。これは考えさせられます。
かわいいお姉さん、お兄さんが出迎えてくれます専用カップもみんなとても楽しそう
〔ご参考情報〕
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Community Outreach:ターゲット公式HP内のコーナー。 Arts + Cultureをクリックして、ニューヨークを選択するとニューヨークでやってる美術館の無料開放や無料コンサート情報を確認できます。
ターゲットの例はあくまで1つのケーススタディーみたいなもので、他にもいっぱいこういう話はあるんですけど、資本主義のその先の未来って感じがします。経済成長を続けていきながら、どうやったら本当の意味で暮らしが豊かになるのか、その地域で暮らす人々が幸せを感じて生きていけるのか、ニューヨークではその答えを出すためのヒントになりそうなシーンに頻繁に遭遇するんですよ。だから、毎日ワクワクします(笑)。
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