世界のメディアの首都とも呼ばれるニューヨークには、デザイナー、フォトグラファー、イラストレーター等など様々なジャンルのクリエイターの方々がたくさん住んでいます。彼らの作品である広告や雑誌の記事には、次々と新しいユニークなアイデアが登場し、いろんな刺激を受けるんですけど、いったいどうやって彼らはそんな「クリエイティブなお仕事」を作り出してるんでしょう?
そんな疑問にお答えするピッタリのイベント、「コネクションズ」("CONNECTIONS")が、先日、チェルシー・アート・ミュージアムで開催されました。
1年に1度、ニューヨーク、パリ、ロンドンの3都市でそれぞれ数日間にわたり開催されるこのイベントには、プロのクリエイターの方々や彼らが所属する団体、あるいはクリエイターを探している企業(著名ブランドの広告担当者や、広告代理店や制作会社関係者)の方々が一同に集まるんだとか。
会場には、個人のデザイナー、フォトグラファー、イラストレーターの方々や、彼らのエージェントやプロダクションが出展したブースがいっぱいあって、ポートフォリオを見せてもらったり、その場で商談(っていうか企画会議?)をはじめている人たちも!
このイベントの主催者は、Le Bookという25年を超える歴史を持つファッション雑誌とかを中心にしたフランスの出版社。もともとフランス感覚ではじまった、クリエーターの方々が集まるパーティとか何かそんな感じだったものが、どうせならクリエーターの見本市みたいなのやってみよっか?ってなったそうです。
今では毎年、このイベントに、計43都市から、322名のプロのクリエーターと673社の企業がブースを出展するほどの賑わいぶりなんですよー。
クリエーターを訪れる企業も、誰でも知ってる欧米の有名ブランドがずらり。ファッション系だけじゃなくていろいろな企業が訪れていて、Le BookのHPに行くとどこの企業のキャンペーンにどのクリエーターが関わってるかのデータベース(現在その数1万550件!)まで用意してます。
実際、会場を訪れてみて思ったんですけど、海外で活躍したい日本のデザイナー、フォトグラファー、イラストレーターの方々には、すごいチャンスかも。
どうやったら海外で活躍できるんだろう?って思ってる日本のクリエーターの方って結構多いと思うんですけど、こういう欧米のクリエイターのコンベンションに実際に参加された方とか、あるいはその存在を知ってる方も少ないんじゃないでしょうか。
しかも、今回は、Le Bookの方に特ダネを教えてもらったんです!つい最近、Le Book史上初めてとなる日本生まれの日本人スタッフ(伊藤さんって言います、右の写真の左の方)を採用したところだったりするんですよー。
近年、日本のアートや、いわゆるジャパニーズ・ポップカルチャーへの注目が高まってることから、日本のクリエーターの方々や企業の方々にも今後もっと参加してもらいたいってことらしいです。なので、英語が分からなくても日本語で相談にのってくれるってわけ。いやー、本当にいろんなところで日本文化の存在感がアップしてますねー。
にぎわう会場結構女性が多めあちこちに作品サンプルの山公式サイト上にも様々なプロジェクトのデータベース会場がミュージアムっていうのも面白いです日本文化やデザイナーの素晴らしさを伝える伊藤さん〔ご参考情報〕
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www.lebook.com:公式サイト
・ニューヨーク事務所連絡先:552 Broadway 6th Fl. New York, NY 10012
※日本語メールでのお問合せは、robert@lebook.comまで(タイトルかメールの冒頭に、英語でDear Mr. Itoと書いて頂けると伊藤さんに転送されるそうです)
大賑わいの会場では、ワイン、ビール、シャンパンなど無料でもらえるんですけど、毎年シャンパンだけで600本空けちゃうっていう、そういう雰囲気。なんかフランスっぽいですね(笑)。日本政府は、経済産業省からJETROを通じて、ジャビッツセンターでやってる国際展示会に出展する日本企業を、結構頻繁に多面的に支援されてますが、こっちのクリエイター・イベントへ出展する日本のクリエイターの皆さんもサポートしてあげたら、結果的に、日本文化を海外に普及することにもつながっていくんじゃないでしょうか。
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