ニューヨークの街角で見かけたユニークなポスター。懐かしい日本のマンガやポップ・カルチャーのキャラクターがいっぱい。何のポスターかと思ったら、ユニクロのTシャツのものです。これは面白いですねー。新しいTシャツの宣伝だけじゃなくて、『日本の』ユニクロならではブランド・プロモーションにもなってる感じ。
GAPやH&Mとか、ユニクロと競合するほかのお店じゃ、これはなかなかできないでしょー。
不況の中でも、このところ好調な業績を記録しているユニクロ。ニューヨークにもSOHOのブロードウェイ沿いに地上2階、地下1階の大型店が1つあるんですけど、コツコツと地道にマーケティングを展開してるってことも、実は重要な成功要因の1つになってるような気がします。
近年、アメリカでは日本や日本のものに対するイメージがどんどんアップしてますので、今まさに日本からアメリカに事業展開しようと考えてる日系企業はいっぱいあると思いますが、ユニクロがどんな感じでマーケティングをやってきたか、参考にしてみると良いかも?
ユニクロのマーケティングやプロモーションって言うと、カンヌ国際広告祭2008で2部門のグランプリ受賞ほか、数々の国際的な広告に関する賞を受賞したUNIQLOCK(ユニクロック)が有名ですよね。
UNIQLOCKっていうのは、ユニクロが作ったウェブ上のコンテンツの1種。要するに、クロック(時計)なんですけど、「MUSIC×DANCE×CLOCK」の3要素がコンセプトになった映像が特徴になってまして、時計っぽいBGMにあわせて女性ダンサーが様々なダンス(CLOCK DANCEって言います)を踊るシーンが切り替わっていくんです。
ダウンロードしてスクリーンセーバーにできたり、ブログパーツ(アクセス数が2億PV超の大人気)やiPhone用のアプリも出てるほど。最近、新しくカレンダー・バージョンのUNIQLO CALENDARも登場し、さっそく注目を集めてるんですよ。
で、こういうウェブ上のマーケティングだけじゃなくてですね、街角で展開してる地道な活動も実はユニクロはいろいろやってまして、これまでご紹介してなかったけど興味深い活動がいろいろあったりします。現在のSOHOのグローバル・フラッグシップ・ストアー(global flagship store)がオープンしたのは2006年11月10日なのですが、実はその1年半くらい前に
ストリート・フェアにお店が出てたりとか。しかも、わざわざ貨物用コンテナを加工してお店をつくってたんですよー。すごくないですか、これ?
その後、いつからだったか忘れましたが、ニューヨークでのフラッグシップ・ストアー開店前には、しばらくの間やっぱりテスト・マーケティングのための期間限定のお店をオープン。それも2箇所場所を変えて(ブロードウェイから1本隣とブロードウェイ沿い)出してまして、その間、商品内容をニーズに応じて徐々に変えていってました。例えば最初は折りたたみ傘とかあったんですけど、今は売ってないとか(小さくて安かったら、できればまた売って欲しいんですけど・・・)。
マンガや日本のポップ・カルチャーのTシャツとか、UNIQLOCKとか、ユニクロのマーケティングやプロモーションを調べると派手で目立つものが多いんですけど、街角を歩いてて偶然見かけるユニクロの活動からすると、結構コツコツ地道に努力を続けてるんじゃないかなと思います。
紙袋にもヤッターマン
UNIQLOCKオーディション風景もYoutubeで配信
英語版アニュアルレポートにはグローバル展開が冒頭どーんと載ってます〔ご参考〕
・
www.fastretailing.com/eng/ir/library/:アニュアルレポート
・
www.uniqlo.jp/uniqlock/:ユニクロック
・
www.uniqlo.com/calendar/:ユニクロ カレンダー
・
UNIQLOMIXER :Youtubeのユニクロ関連ビデオ
ユニクロ関連は他にも過去いろいろ街角で見かけてるんですけど、覚えてたものだけちょっとまとめてみました。ウェブ上のコンテンツがいろいろ受賞してるので注目されがちですけど、衣料品ブランドがストリート・フェアにお店出すとか、1つのお店出す前に2箇所周辺で試しにお店出してみるとか、普通他のブランドがやってないような発想で地道にマーケティングしてると思います。もっと調べてみると、いろいろ参考になること多そうですね。※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。「人気blogランキング」