

多様性の国、アメリカにはやっぱりものすごい種類の雑誌がありまして、本屋さんの雑誌コーナーにいくだけで文化の違いを感じたりするわけですけど、中には"Sientific American Mind"なんて言う、心理学をテーマにした科学雑誌もあるんですよ。

その最新号の特集は、「笑いの効用」。誰にでも身近な「笑い」をテーマに、全米、全世界の関連論文を引き合いに出し、思いっきりマジメに科学的に論じてるので余計に面白いです。
今回は、「笑い」によって、ストレスを減らし、免疫力を高め、痛みを和らげ、人間関係も良好に!っていう内容を、科学的実験結果で証明しながら解説してくれて、次第に「笑うことって人間にはこんなにも良いことだったんだー!!!」と目からウロコ状態に。とりあえず笑いながら読もうかな・・・みたいな気分になるほど(笑)。
そして、さらにびっくり、日本人の実験論文(大阪にある守口敬任会病院の木俣肇先生のもの)も登場。「笑い」をテーマにした論文が海外から注目されるとは、さすが大阪ですね!「笑い」は万国共通ですからねー、これじゃ"Sientific Japanese Mind"じゃん?とか言われないんですね。
で、この特集に載ってた木俣先生の論文は、簡単に言うと、『赤ちゃんのいるお母さんにコメディ映画(チャップリン)を見せ続けた場合とありきたりの天気予報を見せ続けた場合では、コメディ映画を見たお母さんの母乳の方が含まれるメラトニンが多い』という内容。『赤ちゃんのアレルギー体質を改善する効果がある』のだそうです。この発想すごーい!大阪すごーい!赤ちゃんを"スクスク"健康に育てるには、まず、お母さんを"クスクス"笑わせようってことですね。あー、なんかそれ正しいって感覚的にもよく分かります。
コメディアンを教育する、なんてコラムも
〔ご参考〕
・
Scientific American Mind(公式サイト)
他の論文も、笑うことでストレスや血中の悪玉コレステロールが減少して、同時に免疫力も向上するので、病気になりにくいとか科学的に解説してくれてます。この雑誌は、心理学を科学するって言っても、「睡眠の効用」とか「子どもにとっての遊びの効用」など誰にでも身近なテーマの特集がやたらと多くて良いんですよ。値段も6ドルほどなのに、世界中の関連論文の中から特に読み応えのあるものを紹介してくれて、目からウロコ気分を頻繁に楽しめます。
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