日本では当たり前なのに、ニューヨークでは珍しいものの1つ、駐輪場。マンハッタンには地下鉄の駅がいっぱいありますが、駅前駐輪場とかは殆どないんですよ。電柱や標識の柱にチェーンキーでくくりつけるのが定番。そんな中、Bicycle parkingが登場しました。
駐輪場がなかった理由は単純明快。普通の人はマンハッタン内の公道では滅多に自転車に乗らなかったから。要するに、車道を自動車と一緒に走るのが危なかったんです。実際、街中で見かける自転車の多くはデリバリーやメッセンジャーの方々。
普通の人たちは、公園内とかのサイクリング道くらいでしか自転車に乗れてなかったのですが、2007年末頃から状況が変わってきたんですよ。変化の遠因は、ニューヨーク市が進めている都市緑化プロジェクト。
街路樹を植えるだけじゃなくて、あちこちで車道を狭くして
自転車専用道(バイクレーン)を作り出したんです。車道を一車線から
場所によっては二車線もつぶして、バイクレーンとパブリック・スペースにしちゃったり。パブリック・スペースには
テーブルや椅子、そして観葉植物まで用意され、歩行者の方々が自由に無料で利用できるんですよー。
それで今回、「自転車を止める場所」の登場となったわけみたいですね。ご覧のとおり、このBicycle parkingはバスの停留場と同じようなデザインで雨よけつき。まだ試験的なものだそうですけど、これから数が増える計画なのだそうです。最後に街角で見かけたユニークな自転車をご紹介します。
アート自転車(過去ログ「通学に使える街角アート?」)エコ自転車?カゴが完全に植木鉢っていう・・・(笑)
駐輪場の小ささからも、ニューヨークでは普通の人たちはほとんど自転車に乗ってなかったということがよく分かるかなと思います。バイクレーンができて、駐輪場ができて、状況も少しずつ変わっていくのかな?あと、日本の自転車メーカーさんや業界関係者の方々は早めに一回ニューヨークを視察した方が良いかも。これから大きなビジネス・チャンスになるかもしれません。
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