日本でもニュースになってるのでご存知の方も多いと思いますが、NFLのチャンピオンを決めるスーパーボールが先週末ありました。このスーパーボール、試合内容そのものに加え、毎年、試合の合間に放映されるCMも大きな注目を集めていまして、翌日の朝のニュースでも取り上げられるほど。
その理由は視聴率の異常な高さ。今年は41.6%を記録し、全米で推定9070万人が視聴したそうですが、毎年ものすごい数の人々が見る国民行事となっています。なので、30秒のCM枠は300万ドル!それで完売っていうからスゴーイ。
広告効果もかなりのもので、アップル社が1984年に「マッキントッシュ」発売のCMを放送したら、翌日、全在庫が売り切れ予約が殺到し、その話題も含めて一気に全米、更に全世界へと知られるようになった・・・という逸話も。
今年の注目は、素人が作ったCM。スナック菓子メーカーのフリト・レイ(お菓子のドリトスです)が2本出しているうちの1つ、オフィス内で撮影された
ミニコントっぽい作品 は広告にまったく関係ない素人の作品ですがなかなかの傑作です。冒頭、クリエーターの名前も表示されるんですよ。この方式、すごく興味深いですねー。もちろん、毎年評価の高いバドワイザーやコカコーラは今年も工夫を凝らしてますし、あとは不景気の影響で米自動車業界のビッグスリーが今回撤退している中、日本のトヨタが出した2本のCMとか、業界関係者じゃなくても気になるCMがいっぱい。
テレビ・コマーシャルという性質上、これまでは後日どんなに話題になってもなかなか見る機会がなかったり、そもそも日本では放送されてなかったりしましたが、便利な時代になりました。スーパーボール2009の全てのCMをYoutube上に用意されたアド・ブリッツ(Ad Blitz)という特設コーナーでご覧になれます。2/4までただいま人気投票を受付中ですよ。
Ad Blitzの説明ビデオ〔ご参考〕
・
www.youtube.com/user/adblitz :アド・ブリッツのページ
上述のドリトスのCM(タイトルはFree Doritos)は、ドリトスのコンテストに入賞して$25,000の賞金を得たうえに、なーんと、このスーパーボールの全てのコマーシャルの中から選ばれるUSA Today Super Bowl Ad Meterで優勝し、賞金100万ドルを受け取ることになりました。近年、消費者が作成するCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)が注目されてますが、このFree Doritosは今までのところ史上最高益を上げたCGMということになるかも?
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」