中学生ジャズ・ミュージシャン達による
感動的なコンサートも終わり、席を立つ人々。それまでみんなが座っていた黒い椅子が目立ち始めます。なんてことない普通の椅子のように見えますが、よく見ると背もたれの上の部分にプレートが・・・
これってもしかして、セントラルパークのベンチでお馴染みのAdopt A Bench Programと同じもの?!
ベンチなどの公園整備資金を寄付金で賄っているセントラルパークには、『
ベンチを養子にする』という意味のAdopt A Bench Programがあります。このプログラムでは、寄付した方はお好みのメッセージをプレートに記し、ベンチの背もたれ部分につけらえるのですよ。
どうやら、ここの椅子にも同じようなプログラムによりプレートがついてるみたいです。そういえば、
ジャズの殿堂、
巨大ジャズ・アート・スペース、
中学生のジャズ・コンサートと今週ずっとお届けしてきたJazz at Lincoln Centerの見所の数々は、いずれも無料です。それはつまり、運営費用は別のところ、例えば市民や企業からの寄付金などから捻出されているということなんですよね。
ニューヨークには、こうした社会貢献活動が本当にたくさんあります。先月試しに、2008年のブログの記事を振り返ってみたら、
全体の43%(公園風景などパブリックスペースの話題を含めると軽く半数以上)は社会貢献や地域振興に関係する話題でした。こういう価値観、地域文化こそニューヨーク最大の魅力の1つと言っても良いと思います。
Keep Jazz Aliveアートスペースに企業や団体名のこんなプレートも
実際にこうしたニューヨークの社会貢献や地域振興活動の姿をずっと見たり、体験していると、本当にいろいろ勉強になります。昨年、このブログで書いた「マズローの自己実現理論とニューヨーク」のようなことまで考えを掘り下げてみると、 オバマさんが就任式スピーチで言っていた"New era of responsibility"とか「自分達が何者であるかを知る」というビジョンの持つ重要性や本質的な意味、さらには未来への展開まで、なんとなく感覚的によく分かる気がします。
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