スーパーマンやスパイダーマン。アメリカにはヒーローもののストーリーがたくさんありますが、このたびAssociated PressとMTVが13~24歳を対象に行った共同アンケート調査の結果によりますと、
今のアメリカのヒーローはお母さんとお父さんなのだそうです。
アメリカン・ヒーローのランキング順位は以下のとおり。
1位: お母さん 29%
2位: お父さん 21%
3位: 両親 16%
4位: 友人 11%
5位: 神様 10%
文化の違いとか関係なく、やっぱりお母さんはアメリカでも強いんです。面白いですねー。また、13~24歳のティーンエイジャーから青年までの66%が親をヒーローに挙げるというのは米国文化の特色なのかもしれません。アメリカでは家族の絆がとても強い気がします。このブログでご紹介しているイベントやスポットの多くも『家族で楽しめるもの』だったりしますが、これもアメリカの文化的背景を反映したものと言えるでしょう。
ニューヨーク・ワンというローカルTV局のニュースでは、このヒーローのアンケート結果を発展させる形でもう1つ別のアンケートを行っています。
その質問はずばり、
What makes you happy?
何があなたを幸せにするか?
こちらのアンケートの対象には年齢制限はなく、インターネットサイトか、デジタル化されたケーブルテレビを見ながらリモコンのボタンを押して投票ができるようになってます。
今のところ1位は『家族』で66%。2位は『お金』。選択肢がかなり少なくデータの信用性が低い気がしますが、同じテーマで2005年に雑誌Timeが行ったもっとカッチリとしたリサーチ結果でも、やはり上位には『家族』が入っていました。以前、このブログでもご紹介しましたが、せっかくなので以下再掲しておきます。
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最新号の雑誌Timeが
「なぜ人は幸せと感じるか」について記事を掲載しています。タイトルはThe Sience of Happiness。科学的に人間が幸せになる(感じる)仕組みを分析した大特集でして、その中に、こんなアンケート結果を見つけました。
Q:何があなたの幸せの主な源ですか?
1位 子どもとの関係 77%
2位 友達や友情 76%
3位 他人の人生への貢献 75%
4位 旦那さん・奥さん・パートナー 73%
5位 運命をコントロールしている度合 66%
6位 余暇の過ごし方 64%
7位 両親との関係 63%
8位 宗教・崇拝 62%
子ども(1位)、奥さん・旦那さん(4位)、両親(7位)と3つも家族関係が入ってます。
-----〔過去ログ:2005-01-16 「お父さんのヒーロー」より再掲〕-----
改めて見ると、Timeのアンケートの対象はその読者となる大人が多いみたいですね。そのため1位には『子どもとの関係』が入ってます。思春期から大人になる頃の子ども達にとってお母さんやお父さんがとても大切なヒーローであるとともに、お母さんやお父さんにとっても子ども達が彼らのヒーローということなのでしょう。
あと、3位に「他人の人生への貢献」が入っていることや、「仕事」がまったくランキング入りしていないところもアメリカ文化の特色なような気がします。
〔ご参考情報〕
・
Move Over Superman, Mom And Dad Are The New Heroes
(ニューヨークワンの記事)
アメリカ文化というと経済重視の個人主義というイメージが強いと思いますが、こういう調査の結果をみると、とても家族を大切にしていることがよく分かって面白いです。過激なハリウッド映画やアメリカン・ドラマからは伺い知ることはなかなか難しいと思いますが、これが普通のアメリカ人の考え方なのかもしれません。こういった価値観を背景に社会が発展してると考えると、ニューヨークの公園の様子や各種イベント、それにたくさんある社会貢献活動についてもっと深く理解できる気がします。
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