昨日のログに"Zipcar"についてちょっと書きましたが、はじめてZipcarのことを聞いた方のために少し補足しておきましょう。"Zipcar"というのは、2000年6月に創業した1時間単位で自動車をレンタルできるようにしたレンタカー会社です。店舗を持たず、インターネット上の予約スケジュールに予約を入れて、指定の駐車場にとめてある車を自分でピックアップし、予約の時間内にもとに戻すというシステム。最初に会員になるのに多少お金がかかりますが、その後は、1時間8ドルくらいで自動車が借りられるのでとても便利と評判です(年会費は別)。
料金表を見ると、こんな感じ。ほんとにたま~に車が必要な方でしたら、最初に登録料の25ドル、年会費の50ドル、そして保証金(退会するときに払い戻されます)の100ドルの合計175ドルを支払えば、後は、時間単位の料金で使った分だけ支払えばよいのです(100ドルは払い戻されるので初期登録の実質コストは75ドル)。しかも、これで保険代、ガソリン代含みの料金になっているのです。例えば、年に2回ほど、JFK空港へ日本から来た人をタクシーで迎えに行くことがある人は、それだけでこちらの方が割安です。また、お客さんに洗ってもらった方が手間がかからないという発想なのでしょう、洗車した場合の料金も払い戻される仕組みになっているんです。
更に、インターネットで予約さえしておけば、ニューヨーク市内にあるZipcarの車がとめてある普通のパーキングで車をすぐにピックアップできるというのも、とても便利。レンタカー屋さんの手続きで並ぶ必要がありません。
インターネットによる予約管理によって店舗が不要となり、コストが下がったという見方をする人が多いと思いますが、私はそれよりも、もっと重要な変化が起こっているように感じています。このような車を共有するサービスというのはその車を共有する人々がちゃんとルールに従って、お互いのベネフィットのために自発的に協力し合うという発想がなければ成り立ちません。時間通りに返さなかったり、車に傷をつけたりした場合にどうするかとか、既存のレンタカー業のビジネスモデルではそういった問題に対応するためのコストが大きかったはずですが、Zipcarでは、そこを互いの信頼によって成り立たせているという気がします。
〔ご参考URL〕
http://www.zipcar.com(公式サイト)
過去ログ、「日本人は信頼できる」でも、書きましたが、信頼できるということは、人間がより良い社会をつくっていくうえで絶対に欠かせない重要な要素だと私は思うんですよー。
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