オタク文化を研究するメディアICv2のCEOのMilton Grieppさんが、NYコミコン会場で行った異例のカンファレンス(NYCC Insider Sessions Powered by ICv2)でのプレゼンによると、2016年中、「アメリカ国内のmangaの売上げ」(American manga sales)は急増し、対前年比29%増とのこと。しかも、そのまた前年の2015年も『進撃の巨人』(ttack on Titan)のヒットなどの影響により同13%増(3年連続の増加)を記録していたので、これは4年連続の増加トレンドのうえでの対前年比29%増になります。
McLearnさんは、従来のコミック本屋で売ってるヒーローもののアメコミ(Comic Store Channel、Marvelが強い)ではなく、普通の書店のグラフィック・ノーベル(graphic novel)コーナーで売っている漫画(Book Channel、Viz Media他日系の漫画を取り扱う出版社が強い)の成長が著しく、2020年までにその地位が逆転しつつあることを示したうえで、特に成長の著しいファンタジー、ホラー、ロマンスのジャンルを指摘し「mangaに関して何か重要なことが起こっていると思います。」(I think there is something really significant going on with manga)と述べ、この発言がこの冒頭の一報や出版系専門メディアなどでニュースになっているという状況です。