皆さん、大ニュースです。ついに、クラウドファンディング・サイトの「キックスターター」(Kickstarter)が、9月13日、日本版のローンチへ!!! 3か月ほど前の今年5月から、公式サイト上にこういう
告知出てましたけど、突然の急展開!!! 何が起こっているのか気になります。
なにしろ、うちのブログで一番最初にキックスターターを取り上げたのは、今からもう7年?!も前の2010年。時間が経つのは早いですねー。
それは、8~23歳の女の子たちによる
NYのガールズ・クラブが、一眼レフ・カメラを購入するための『寄付』を募ったプロジェクトでした。
そう、
もともとキックスターターは、クリエイティブな活動をするアーティスト、デザイナー、カメラマン、ダンサー、ミュージシャン、役者等々の
様々なクリエイターさんの活動資金への『寄付』を募る場として誕生したものなんです。ざっくり簡単に例えて言うと、ニューヨークの街角で音楽を演奏しているミュージシャンの方々に『寄付』する感覚(あるいは、入場料が任意の『寄付』のショーを見に行く感覚)の発展系。
だから、
「ニューヨーク生まれ」のキックスターターが世界最大のクラウドファンディング・サイトへと成長できたんじゃないかなって気もします。昔から『寄付』でクリエイターを支え、育てるという文化があるので。
日本の報道は、このあたりの背景や感覚をまったく理解せず、とんちんかんな解説、例えば、キックスターターを出資を募るサイトみたいな感じで紹介してたりしますが、それは間違い、誤報ですので要注意。
いやー、まぁでも、とにかく長年にわたって、
累計支援者が100万人突破!!! 累計募集資金総額も1億ドル超へ、
マンガやゲームで100万ドル突破プロジェクト続出中!!!、
ぺブル・タイム、たった2日で1000万ドルの巨額ファンディングに成功中!!等々(詳しくは、
Kickstarterタグ参照)、キックスターターの成長をなんだかんだとずっと見てきたので、9月に公開される日本版、とても楽しみ。
最後にクラウドファンディング関連のご参考情報を1つ。
2015年10月30日、米国でエクイティ(資本金)を募るためのクラウドファンディングが法改正(
SEC公式発表)により可能になりましたが、結局のところ、エクイティ・クラウドファンディングには
いくつもの厳格なルールや規制(下記参照)があり、キックスターターとは全然違う別物で、
複雑過ぎて使えないとの声も出ています。
いくつもの厳格なルールや規制があり、
キックスターターとは全然違う別物〔ご参考〕
・
https://www.kickstarter.com/japan:公式告知
・
http://nyliberty.exblog.jp/tags/Kickstarter/:Kickstarter関連過去ログ
上述のたった2日で1000万ドル集めたぺブル・タイムは、最終的に2000万ドル突破、つまり、1ドル=100円換算で20億円超を集めました。クラウドファンディングで20億円ものお金を寄付してもらったら(お礼にできた時計などお返ししますが、上述のとおり基本的な考え方は寄付です)、もう銀行も証券取引所も要りません。資本主義経済の世界の中心であるニューヨークで、『資本主義経済を超えた新たな経済の仕組み』(事実上、寄付経済と言えるでしょう)が誕生し、育まれているという、実に興味深い現象です。
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