ニューヨークの真面目なローカル経済紙のCrain's New Yorkに
「これが未来のお店か?」 (
Is this the store of the future? )って記事が!! どういうことかと言いますと、アメリカの伝統的な
自動販売機 からは想像もつかないほど進化した、お客を認識し会話もできちゃう
人工知能搭載のハイテク自販機、ヴィッキー(Vicki) が、今年8月から発売予定なんですって。
なぜ急に?と思ったら、もうプロトタイプの
ハイテク自販機のリサ(Lisa) は人気で売り切れて、NY市内のCITIグループなどの大手企業のオフィスで活躍中なのだとか。へぇー。
開発したのは、自販機ビジネスで年商5千万ドルの
The Answer Group NY (
VIA Touch Media など子会社も)。
つまり、この道の専門家、プロが作った本格派。
なので、いろいろ実用的で便利なハイテク機能がいっぱい。例えば、お財布がなくても、指紋認証や虹彩認識でお客さんを認識し販売可能。また、明言されてませんが、どうやら販売履歴等をクラウド上に記録してビッグ・データ化し、それに基づいたより望ましい接客や在庫管理なども人工知能で行えるみたい…。その証拠に、このヴィッキー、接客時に「ボブ、もし1つ質問に答えてくれたら、全品20%引きにしてあげるわ」等と語りかけ、アンケート調査もできるようになってるんですって。すごい。
うーむ、人工知能駆使したら、自動販売機っていろんなことできそう。ちょうど
今、アメリカの人工知能業界はまるで「カンブリア紀」 みたいになってまして、人工知能関連の新しいテクノロジーやイノベーションも続々登場中ですし。
ひょっとして他にもハイテク自販機の話題出てるかも?と思って調べてみたら、やっぱりありました。
最近、冒頭のヴィッキー(Vicki)と一緒に
記事 になったのが、
ベンゴー(Vengo) 。見た目からしてアメリカの伝統的な自販機とは完全に別次元、高さ25インチ(63.5センチ)の壁掛け型でハイテク機能搭載。
自販機の革命 との特集記事も。
このベンゴーも、すでにニューヨーク市内のホテルや大学関連施設などを中心に大人気。自販機本体を自由にデザインできる仕様になってることもあって、企業や商品のキャンペーンで試供品を配布する際などにも重宝されてるそうです。おもしろいですねー。
このベンゴーを日本に持っていく…とか、あるいは、「何言ってんだい自販機なら日本の方が進んでいて、うちの自販機の方がもっとハイテクだよ」っていう日本のメーカーさんにとっては、NYでハイテク自販機に注目が集まりつつあるのは、もしかすると米国進出のチャンスになるかも?
以下、ご参考まで。
8月発売開始予定のハイテク自販機、ヴィッキー(Vicki)
VIDEO
プロトタイプ版のリサ(Lisa)紹介映像、売り切れるほどの人気
ハドソン・ホテル( Hudson Hotel)のロビーに
Roy Lichtenstein風デザインのベンゴー
ニューヨーク大学にはNYUらしいデザインのベンゴー 1851年から続くNYの老舗コスメ・ブランド、
キールズ(Kiehl's)の試供品配布のベンゴー
ベンゴーのスペック〔ご参考〕
・
http://www.golisa.com/ :プロトタイプのリサ公式
・
https://vengolabs.com/ :ベンゴー公式
<関連報道>
・Is this the store of the future? [Crain's NY/ April 16, 2017]
・LI companies enter brave new world of smart vending machines [News Day/ April 14, 2017]
・The Vending Machine Revolution [The Ringer/ Mar 8, 2017]
ニューヨークの街角では自動販売機を見かけることはあまりないかもしれませんけど(ストリート・ベンダーの方々を守るためにもあえて置かない説も)、昔からごくごく普通に、アメリカの伝統的なスタイルの自動販売機はあちこちで見かけます。例えば、企業のオフィス、ホテル、大学関連施設、公共機関、スポーツジム等々。で、だからこそ、こういうハイテク自販機も出てくるわけです。あれ?アメリカって自販機あったの???と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので補足まで。
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