暑い夏、公園などをお散歩する際に、欠かせないのがまずお水。「水飲まなくても大丈夫」と言う人間はいませんからね。ニューヨークの住宅街にあるスーパーとかのお水のコーナーには、いろんな種類のブランドのミネラル・ウォーターやらスプリング・ウォーターのペットボトル入りのお水がいーっぱい。こんなところでも「多様性」を実感。
"Boxed Water"(箱入りの水)なんてものも?!
様々なパッケージ・デザインのペットボトルが並ぶ商品棚に、紙製の白い牛乳パックみないなパッケージで、黒字でどーんと"Boxed Water Is Better"(箱入りの水はより良い)の文字だけ。シンプル過ぎて、逆に、目立つパターン。
「あれ? こんなのあったっけ??」と気になって調べてみると、最近、新たに登場したエコ・フレンドリーなお水のブランドみたい。
紙パック入りの方が環境保護に「より良い」というコンセプト。すでにお水の世界には競合ブランドが驚くほど沢山ありますから、新興企業が他社との差別化を狙って新しいコンセプトを打ち出してきたっぽいです。また、ニューヨークでは、昨年9月に30~40万人もの方々が参加した史上最大のデモ行進(
People's Climate March)が行わたりしてまして、環境問題に対する人々の興味や関心も、これまでになく高くなっているとも考えられますし。
で、おもしろいなと思ったのが、"Boxed Water"のプロモーション手法。
お水の産地とかミネラル成分とかお味じゃなくて、エコ・フレンドリーがウリになってるということで、他の水ブランドとはまったく異なるマーケティングを展開。例えば、#Retreeのハッシュタグつけて"Boxed Water"の写真を投稿すると、1つの投稿につき2本の木を植樹するなんていう
The Retree Projectというキャンペーンとか・・・。
他にも、この手のお水のブランドが、普通、プロモーションを展開するスーパーとか、ドラッグストアやデリなどの小売店じゃなくて、ファッション・ブランドとのコラボなんてのも?!
先月、6月中の一ヶ月に渡って、
バナナ・リパブリック(Banana Republic)とコラボレーション。
全米にある店舗のうちの一部(NYは5店舗で最多)において、ショーウィンドウや店内に"Boxed Water"を特別展示し、サンプルとして"Boxed Water"の無料配布も。何も知らずに、こんなショーウィンドウ見たら、バナナ・リパブリックに何があったの?とか、バナナ・リパブリックが売り出したお水と思っちゃう人も出てきそう。まぁ、普通、お水欲しくて衣料品店に買いに行こうって人はいませんしね。
あと、ちなみに、このコラボの背景には、ファッション業界でも、近年、環境問題に対する意識が急速に高まってきている影響もあるでしょう。
スーパーの棚、逆に目立つパターン文字が多い印象のパッケージだったのを
シンプルにしたみたいです〔ご参考〕
・
www.boxedwaterisbetter.com:公式
実用性よりメッセージ性という商品。「習慣」の観点からもなかなか売り難いと思いますが、そこでファッション・ブランドとのコラボとは興味深い事例かと・・・。あと、これだとアート業界とも何かいけそうですよね。ギャラリー街のお店とか、MoMA Storeとかで販売するとかね。
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